12月 2006

鹿児島県瀬戸内町での現地調査風景(1)(2006年12月)

奄美大島島の南端のマチ、瀬戸内町で入会権の調査におもむきました。ここでは、網野子集落の入会地に一般廃棄物処理場建設をしようとしたため反対派住民が裁判を起こし、現在、最高裁判所で係争中です。

奄美で「自然の権利」訴訟など様々な自然環境保全活動に関わられ、今回の調査対象である瀬戸内洋の裁判にも深く関われた薗さん(環境ネットワーク奄美代表)の御自宅。すばらしい庭園でした。薗さん、私の大学の大先輩だったこともわかりビックリしました。

薗さんの庭先にある神様の玄関(入口)。グスク。人間の玄関ではないですが、きれいに保っておけば、特段、歩いても問題はないそうです。

住用川水系の上流部にある砂防ダム(98年3月竣工)。こんな立派な砂防ダムですが、場所によってはすぐに砂で埋まってしまい機能しなくなります。この写真のダムのほんの100メートルほど上流に埋まってしまった砂防ダムがありました。これでは魚は遡上できませんね。

名瀬名物?巨大俵型おにぎり。入ったお店では、三角おにぎりはなくすべて巨大俵型。また具も変わっていて、写真のおにぎりはランチョンミート、おにぎりの周りにふりかけがまぶしてありました。結構、おいしかったです。

住用川河口部に拡がるマングローブ林。満潮時はカヌーでマングローブ林の間を縫って観光ができるようです。

マングローブ林の内部。ちょうど干潮時だったためすこし歩いてみました。

網野子集落の入会地。一般廃棄物処理場を町はここに建設しようとしました。仮処分の申立が、地裁名瀬支部では認容されたのですが、異議申立で町の方が一旦勝ってしまい、立ち木の伐採が進み、整地もされ、ブルーシートも入っています。立ち木伐採前は、クロウサギの糞が見られるなど自然豊かだったそうです。今は仮処分が決定したので工事自体は止まっています。最高裁でどうなるやら・・・

処理場建設予定地の谷を流れている嘉徳川。この嘉徳川の河口部に拡がる嘉徳集落がまっさきに建設反対の声を上げました。

嘉徳集落の美しい浜は、大波に砂を取られ、一部、無惨な姿をさらしています。原因ははっきりしないようですが、沖での大規模な海砂採取が影響を及ぼしていると現地の人は考えています。ちなみにこの集落、元ちとせの出身集落です。

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鹿児島県瀬戸内町での現地調査風景(2)(2006年12月)

奄美大島島の南端のマチ、瀬戸内町で入会権の調査の合間に、瀬戸内町中心部である古仁屋から船で対岸の島、加計呂麻島に行きました。相撲が大変盛んな島で、集落毎に土俵があり、男性は皆、相撲を取るそうです。

古仁屋の港から出港。対岸の生間(いけんま)に向かう。約20分の船旅でした(260円)。

生間港の入口にある松。島の人は、この松を見て、島に帰ってきたと実感するそうです。干潮時は、島から歩いて松の麓まで行けるそうです。

瀬戸内町加計呂麻島の安脚場砲台跡。雑木等が繁茂してわかりにくいですが、米軍の激しい攻撃を受けなかったせいか、コンクリート製の防備所があったりして当時の面影を残していました。景色は太平洋側が見渡せて絶景です。

佐知克集落製糖工場「西田精糖工場」。ちょうど、正月前のサトウキビの収穫シーズンで、製糖工場もフル稼働でした。写真はサトウキビの山。

収穫されたサトウキビは、まず機械を使って搾り取られます。絞りかすは工場外に山積みにして、燃料に使ったりします。

絞り汁は大きな釜で煮立てられていきます。三段階の工程を経て飴上の黒糖になります。黒糖の固まりを現地では「すたんかぶ」と言うそうです。

小さい集落の小さい工場です。けど、こういう地域分散型がほんとうは一番環境的にも経済的にも持続的なのでしょう。

於斉集落にある立派ながじゅまるの木です。手前の木にはぶら下がりの縄があり、写真には写っていないですが右手にはハンモックがつり下げられていました。ただ、奥には集落のお墓があったりと神聖な場所のようです。

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