5月 2007

赤線・青線についての研究会のご案内

6月2日(土)に、法定外公共物である里道・水路(赤線・青線)の専門家の寳金敏明氏をお呼びして、公開研究会を実施いたします。寳金敏明氏は、「里道」や「水路」をタイトルに含む国内唯一の著書『新訂版 里道・水路・海浜:長狭物の所有と管理』(2003年)の執筆者です。参加を希望される方は、私、泉に一報を入れていただいた上で、会場までお越しください。

【ローカル・コモンズ班 2007年度第1回公開研究会】
日時:2007年6月2日(土) 14:00~17:00 
場所:専修大学神田キャンパス1号館7階7B会議室
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報告:寳金敏明氏(元東京法務局長)
タイトル:里道・水路の所有と管理
主催:科研「グローバル時代のローカル・コモンズの管理」班(http://www.sdgovernance.org/
問い合わせ先:泉留維(専修大学経済学部)
phone: 044-911-1266(研究室受付)
E-mail: izumir@isc.senshu-u.ac.jp (スパム対策ですべて大文字にしています)

足尾合宿(2007年度)

毎年5月、新しくゼミに入った学生を引き連れて、足尾銅山煙害・鉱毒事件に関係する場所に行っています。水俣病もしかりですが、生態系の回復をするためには、気の遠くなるような時間と莫大な費用をかける必要があります。それでも完全には戻らず、また人々の記憶から公害のことが薄れるほうが早いのが気にかかるところです。公害は、過去の日本や途上国の問題ではなく、今の日本でも起きている問題です。(写真は大畑沢緑の砂防ゾーンの頂上付近から足尾精錬所を臨んだもの)

今年の足尾合宿の光景についてはこちらをご覧ください。

足尾銅山(2007年度)

2007年も5月の第三土曜日・日曜日に新ゼミ生12名と3年生のゼミ生の一部(2名)を連れて、足尾銅山煙害・鉱毒事件に関係した場所を訪れ、NPO足尾に緑を育てる会の作業デーに参加しました。

渡良瀬遊水地内の旧谷中村跡(史跡保全ゾーン)にある谷中村村民の延命院共同墓地。1970年代、貯水池造成のため破壊されそうになったが、市民などによる反対運動で撤回された。

足尾精錬所入り口。入り口近くの古河橋も含め世界遺産に登録する運動が起こっています。2007年9月末をめどに日光市は文化庁に世界遺産暫定リスト掲載の提案書を提出するそうです。

大畑沢の作業場頂上から見た足尾ダム。渡良瀬川・仁田元川・久蔵川の3川合流点に建設されたもので、1954年に第一期のダムが完成しています。計画貯砂量500万m3のかなり大きな砂防ダムですが、見たところかなり埋まってしまっています。写真左手には、鉱山の廃石などを埋めた堆積場があります。

ちなみに大畑沢の作業場頂上付近の地表は写真の通りです。国道交通省が整備したとは言っても、土壌を完全に入れ替えるわけにも行かないので、まだまだ昔の名残があります。

足尾に緑を育てる会が管理する作業場は、昨年までは大畑沢でしたが今年からは、足尾ダムより上流の桐久保沢と松木沢(少し下流)に変わりました(詳細はこちら)。作業場から松木沢を見ると、両岸の山とも岩がむき出しになり、見るに堪えない光景が目に入ってきます。生態系の回復はまだまだこれからです。

簀子橋堆積場(対象:沈殿物、面積:218,000m2、堤長:337m、 高さ:97m)。1960年完成。足尾では唯一現役稼働中の堆積場。地元のある人の話では、このダムがあふれないようにするために汚水(処理水)を流している小川(渋川)にはほとんど生物が生息していないという。