10月 2011

『コモンズと地方自治:財産区の過去・現在・未来』発刊

2011年8月、ここ4年来、研究を続けてきた財産区の研究成果が、本(『コモンズと地方自治:財産区の過去・現在・未来』)となりました。その多くが入会(いりあい)である財産区は、日本を代表するコモンズと言えるでしょうが、その包括的な現状は必ずしもわかっていませんでした。特別地方公共団体でもあるので、総務省が把握していても良いのですが、総務省は簡単な調査をするだけで、それほど多くの情報は持っていません。そのため、チームを組んで悉皆調査を行い、98%の財産区の状況をまとめ、分析したものが今回、本になっています。調査の概要については、ここをご覧ください。また、本の目次などの詳細は、発行元の日本林業調査会のHPでご確認ください。
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根室フットパス

「フットパス」とは、本来、イングランドにおいて、レクリエーション等の目的から、土地の所有権とは無関係に人々が「歩く権利(Rights of Way)」を有する道を指す言葉でした。近年、日本では、歩く権利とは関係なく、イングランドのフットパスの一部の機能である「歩きながら地域の特徴や原風景を体感する」という道をフットパスと呼び、北海道などで盛んに市民を中心にして設置する動きが出てきています。その中で、2003年に設置された根室フットパスは、北海道を代表するフットパスの一つと言えるでしょう。根室フットパスは、酪農家集団AB-MOBITという5人からなる酪農家グループが、それぞれの所有する牧場の中に、歩く道を整備することで形成されました。AB-MOBITは、そもそも酪農の暮らしの魅力を都市の消費者と共有し、地域活性化に繋げることを目的として、2001年に結成され、酪農体験をはじめとした活動を進めていた。その一環としてフットパスが設置され、現時点で厚床パス、初田牛パス、別当賀パスの3ルートが、それぞれJRの駅を出発点に、5戸の牧場を繋ぐことを意識して成立しています。広大な「私有」の牧草地と原野を歩くコースは、合計42.5kmにも及び、景観・規模ともに発祥地イギリスのフットパスに近いでしょうか。この根室フットパスで、2010年より、ゼミの夏合宿(ワークショップ)を行い、特に別当賀パスの整備を行っています。詳細については、下記のリンクをご参照ください。
1.2010年のワークショップ
2.2011年のワークショップ
3.北海道新聞根室版の記事(2011年9月1日)
4.根室新聞の記事(2011年9月5日)
5.ニュース専修(学内誌)の記事(工事中)
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