10月 2013

寺家ふるさと村(06年度)の農業実習㈰

寺家ふるさと村(06年度)の農業実習(1)

フィールドトリップ・インデックス  2005年度の農業実習

横浜市青葉区にある寺家ふるさと村(寺家町)。2005年度から無農薬、無肥料稲作をしている木村さんのお世話になって実習をしています。今年度も引き続きゼミで農業実習をすることになりました。昨年よりも一枚増えて、三枚の田圃での作業と周辺の里山保全活動をしていきます。三枚のうち二枚は、昨年、耕作放棄地を再度開墾し直したのですが、水路作りなどが田植えまでにできず、作付けをあきらめたところです。

2006年3月:開墾など

06年、最初の作業。昨年から開墾を始めたところの作業がメインです。

谷津田なので、周りの里山にはえた竹などを切り取るのは重要な作業です。切り出したものは、その場で燃やしてしまいます。

昔は春先の風物だったのでしょうが、今は里山で竹を切ったりする人も少なく、ふるさと村周辺ではほとんど見られません。

水路作りとくろづくりもしました。昨年と違いかなり水が引いていたので、足場がよく、作業はしやすかったです。それでも半日で一枚しかできませんでしたが。

2006年4月(1):苗代作りと種まき

前の晩から水を引き込み、トロトロのムース状の土になっています。水平にならし、畦切りをして種まきです。

今年も古代米系の「栄光」を植えます。種まきの後、カラスなどに食べられないように、種を土に押し込んで見えないようにします。例年よりも気温が低く、日照不足なので、無事に苗なればいいのですが。

2006年4月(2):開墾など

苗代は鳥除けのために網が張られています。ただ、雀は編み目を通り抜けてしまうので、種をつついたりしています。「舌切り雀」にでてくるお婆さんの気持ちもわからなくもありません。

種まきをして約3週間。根と芽が出始めています。若干、生育が遅いですが、5月下旬の田植えには間に合いそうです。

くろづくりを続行しました。あとは手押しの小型の耕耘機をいれて、雑草の根切りなどをします。

2006年5月:苗とりと田植え

本当は田植えの前日に苗とりをするのですが、雨のため中止。田植えと並行して苗とりもしました。

苗代から苗と半ば強引に取り、根の泥を洗い落とします。その後、一握り程度にまとめて稲藁でしばります。

今年もロープを張って田植えをしました。日照不足というマイナス面もありましたが、雨がよく降ったので水の問題はありませんでした。わき水を使うだけに、雨の具合は気になるところです。

結局、ゼミの田んぼ二枚(一枚は苗代に使ったので後日の田植え)と木村さんの田んぼ二枚の田植えをしました。

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寺家ふるさと村(06年度)の農業実習㈪

寺家ふるさと村(06年度)の農業実習(2)

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田植えが無事に終わり、あとは真夏まで除草に専念することになります。無農薬なので、とにかく初期除草が肝心です。

2006年6月(1):除草と追加の田植え

空から鴨が舞い降りてきます。田んぼをつっついて、虫や雑草を食べてくれますし、根に空気を行き渡り、稲に生育にはプラスです。ただ、合鴨農法ではないので、鴨がいつ来るかわからなく、ほとんどあまり当てにはなりませんが。

田植えから2週間が経ちました。日照不足で生育状況は必ずしも良くないですが、水の問題はないので、夏にちゃんと晴れれば問題ないでしょう。雑草もちらちら顔を出してきています。

稲の根本をしごきながら、雑草を浮かしていきます。水が浅いところは、雑草もかなり多いので、引っこ抜く感じになります。

苗代だったところを手押しの耕耘機で木村さんがならしているところです。去年から田植えをしているところなので、土はかなりやわらかいです。

耕耘機をかけた後は、手作業です。「トンボ」で、できるだけ水平になるようにならしていきます。

おおよそ水平になったら、田植えです。慣れてきたので、ロープを張らず、目分量で植えました。

2006年6月(2):第二回の除草と竹伐り

除草は地味で大変な作業ですが、とても重要な作業です。初期除草をしっかりしておけば、ほとんど雑草がはえません。

結局、人数が多いので、7枚ほどの田んぼの除草をしてしまいました。もし、この除草を一人ですることを考えるとゾッとします。専業農家でやっていくのは本当に大変なことです。

男子学生10名ほどは、周辺の里山の雑木と竹伐りをしました。かなり伐りましたが、それでも田んぼの隅は陽が当たりにくいです。この里山にはなぜか漆の木が結構あります。冬に根を切って枯らしてから運び出さないとひどい目に遭います。

2006年7月:第三回の除草

3週間ぶりに圃場に戻ってきました。稲の生育はまずまずですが、湧き水がどうも不足気味で、十分水が行き渡っていない田がありました。そのような場所では、やはり雑草がはびこりやすいです。

水が十分なところは、初期除草の成果もあり、あまり雑草がはえていません。

天気は曇りでしたが、湿度が暑く、ねっとりした感じの中での除草作業でした。

無農薬の田んぼのため、田にはカエル、オタマジャクシ、ヤゴ、ザリガニ、タニシなど様々な生物がいます。それらの生物を狙ってか、ヘビが現れました。

畦にはどこから種が飛んできたのでしょう、一輪のユリが咲いていました。

2006年9月:稲刈り

種の選別を間違え「コシヒカリ」を植えてしまったので、3週間ばかり早い稲刈りです。今年、休耕田を開墾し、田植えしたところは出来がやはり今一つですが、全体的にはあまり問題がなかったです。

すべて刈り取りした後。ぬらした藁で手のひら大にまとめて、はざかけをします。

寺家ふるさと村では、慣行農法でもはざかけをするところは多い。ただ、ほとんどところの「はざ」は金属製で組み立てが簡単ですが、私たちは里山の竹をきって作りました。水平に倒れないように作るのはちょいとばかし難しいです。

はざかけ終了。1ヶ月弱後には、精米した新米が食べられるでしょう。

稲刈り後は、近くの里山でBBQパーティー。

食材の多くはスーパーから調達しましたが、食器とコップ、箸は竹を切り出して作りました。使用した食器などは乾燥させた後、BBQの燃料に使えば良いのでとっても有効利用です。

 

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御谷騒動と広町緑地(2007年4月)

御谷騒動と広町緑地(2007年4月)

桜が散り間際、鎌倉市に赴き、里道の散策をしました。鎌倉市は、言わずもがなですが、「古都保存法」を誕生させた市でもあり、環境保全を取り組む先駆的な自治体ですが、そもそもは住民の反対運動から政策につながっていくというパターンが観察されます。

財団法人鎌倉風致保存会の事務所建物。ハーフティンバーと呼ばれる独特な妻壁を持つ旧安保小児科医院の建物。

御谷(おやつ)騒動のモニュメント。鶴岡八幡宮の裏山である御谷(御谷戸が縮まったらしい)の宅地開発に反対する運動で、大佛次郎などが運動の母体として作ったのが財団法人鎌倉風致保存会(1964年設立)である。1966年、日本のナショナル・トラスト第1号と言われる御谷山林(1.5ha)を買収し、現在のような光景を保っています。フェンスで覆われて、クローズド・スペースになっているのが若干気になるところです。

広町緑地には、江ノ電七里ヶ浜駅から歩いて入りました。駅からの案内図がないためかなり迷って正規の入り口ではないと思われる日蓮宗霊光寺の裏山からでした。写真は七里ヶ浜小学校近くにある出入り口付近の尾根から撮ったもの。緑地のすぐそばまで住宅地がびっしり詰まっています。

とても手入れがされた里道(自称「もののふの道」)です。

七里ヶ浜出入り口付近に過かがられていた緑地内の地図。残念なことに支柱から落ちていました・・・

里道を歩いて里山を降りると、谷戸が広がっています。耕作放棄されたかなり年月がたっているのか、水路はほとんど埋まり湿地のようになっていました。ただ、里道の方はしっかり整備され、木の橋も架けられています。

耕作放棄された水田も市の支援を受けて復興しようとしているようです。やはり元の自然を取り戻すためには、長年関わってきたヒトの営みの部分も取り戻して行かなくてはいけません。イングランドでは、すでに羊がいなくなったコモンに羊の放牧をわざわざ行って、風景(ランドスケープ)を保全しようとしています。

財産区の現況についてのアンケート調査・ダウンロードページ(2007年2月20日開設、4月27日閉鎖予定)

財産区の現況についてのアンケート調査・ダウンロードページ(2007年2月20日開設、4月27日閉鎖予定)

文部科学省の科学研究費補助金・特定領域研究『持続可能な発展の重層的環境ガバナンス』(領域代表者:植田和弘・京都大学大学院教授)の「グローバル時代のローカル・コモンズの管理」班(研究代表者:室田武・同志社大学教授)の一事業として実施されている財産区現況調査(実施責任者:泉留維・専修大学助教授)のアンケート本体及び補足(付録)をダウンロードするために設けられたものです。

 

1.アンケート本体 (MSワード版) (PDF版

2.補足ページ(1)  (MSワード版) (PDF版

3.補足ページ(2)  (MSワード版) (PDF版

 

御記入頂いたアンケートは、同封レターに指示させて頂いたいずれかの方法でお送り下さい。なお、メールでお送り頂く場合は、こちらのアドレスにお送り下さい。

 

ゼミの合宿の様子(平成16年度)

ゼミの合宿の様子(平成16年度)

平成16年度のゼミでは、計三回の合宿をしました。5月に足尾銅山付近で一泊二日、9月に離島である愛媛県関前村で二泊三日(台風が来たため一日早く終了)、05年3月に新ゼミ生との交流を兼ねたゼミ論発表会を伊勢原の大学の施設で一泊二日です。

2004年5月に実施した足尾銅山合宿の光景

一日目は、旧谷中村跡である渡良瀬遊水池や地元の資料館を見学して後、バスで栃木県足尾町に入りました。写真は足尾の山々

宿泊した銀山平にある亀村別館。温泉付き。実は通洞駅前の民宿を予定していたが、最近閉めてしまって泊まれなかった。

足尾銅山精錬所。現在は操業していませんが、つい最近まで輸入鉱石で製錬はしていました

精錬所入口でパチリ

足尾の緑を育てる会の方達との共同作業。道路沿いに植林をしています。

 

2004年9月に実施した関前村合宿の光景

手前の島が宿泊した関前村(人口900人。今は今治市と合併)の岡村島。ぼんやり見える砂浜の近くに泊まりました。

食事はすべて自炊。離島なので、事前に今治市のスーパーで買い込んで島に入りました。

地元でとれた海の幸。お世話になった皆さんに感謝。

岡村島から船で数分のところにある小大下島で、石灰採掘について地元の人に聞きました。島は採掘された結果、ちょっといびつな形になってしまいました

 

平成16年度ゼミ

平成16年度ゼミ

平成16年度のゼミのンバー: 2年生7名(男性5名、女性2名)

ゼミの内容

  •  テキスト購読:ゼミ生の輪番制で内容報告をしてもらい、その後討論をします。

『環境:思考のフロンティア』(諸富徹、2003年)

『自然資本の経済』(ポールホーケンなど、2001年)

  •  新聞の切り抜き発表:環境問題は時々刻々と移り変わっていくものです。毎週担当者を決め、その週の環境関連の新聞記事を切り抜き概要を発表してもらいます。
  •  課外授業:結局のところ、現場を知らずして、環境問題は何も語れません。年に数回、工場等の訪問を行います。

5月:横浜にあるキリンのビール工場見学

12月:多摩の拝島にある石川酒造見学

  •  合宿:5月下旬に日本の環境問題の原点の一つである足尾銅山を訪れ現状を観察したり、植林をしたりする合宿(一泊二日)を新ゼミ生向けに行います。夏は、9月上旬に瀬戸内海の離島関前村に訪れ、離島生活を体験し、わたしたちの生活スタイルについて考えます(三泊四日)。そして、3月中旬、新ゼミ生との懇親もかねてゼミ論発表の合宿(一泊二日)を行います。                       → 合宿時の様子はこちら
  •  ゼミ進級論文:ゼミ論を執筆する際には、フィールドワークの実施を求めます。本や資料を読むばかりではなく、環境問題の現場に足を運び、問題に直面する当事者から話をうかがい、議論をかさねていくような積極的、活動的な参加を求めます。



夏合宿関前村小大下島にて

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