農業実習開始


佐賀県伊万里市の地域通貨ハッチーの調査や、入会権の大家である中尾英俊先生の講演会主催など、近頃、バタバタしていましたが、そうこうしているうちに今年の農業実習を開始する時期が来てしまいました。
例年と同じく、実習場所は横浜市青葉区の寺家ふるさと村の谷津田です。さすがに休耕田を開墾してから3年目となり、そこそこの田んぼになってきました。周囲の里山の竹きりも定期的にしているので、日当たりもかなり良くなっています。

山梨県身延町での現地調査風景(2007年2月)

日蓮宗の久遠寺があることで有名な山梨県南巨摩郡身延町で現在係争中の廃棄物処分場建設と入会権及び赤線・青線に関する問題についての調査のため現地におもむきました。ここでは、北川集落の入会地に一般・産業廃棄物管理型最終処分場を民間業者が建設しようとしたことから、予定地内の共有地の権者の一部である住民などが2001年頃から反対運動を起こしました。山梨県は2006年2月に廃棄物処理法上での設置認可をだす一方で、森林法(林地開発)と砂防法(指定地内行為許可)に関する申請は不許可にしています。また、共有地の使用、青線・赤線の付け替えなど様々な問題が出ており、現在、住民が県に対して、主に安全性に基づく人格権を侵害することを理由に許可の取り消しを求めて提訴しています(他裁判も有り)。

エコミュニティ・ネットワークとタイムダラー・ネットワーク・ジャパン

1999年頃から日本では地域通貨が取り組まれ始め、2002年、2003年がもっともマスコミももてはやし、各地で盛んに取り組まれたかと思います。2006年の時点でも30以上の新しい地域通貨が産まれているので、下火になったとまでは言えませんが、やはり一時期の勢いはないと言えます。1999年頃から地域通貨の取り組みを引っ張ってきた団体といえば、地域通貨実施団体として「おうみ(2004年9月流通中止)」と「ピーナッツ」、支援団体として「エコミュニティ・ネットワーク(当時はエコマネー・ネットワークだったかな)」、「タイムダラー・ネットワーク・ジャパン」、「ゲゼル研究会」をあげることができます。

奄美大島瀬戸内町の入会権係争の調査

12月中旬、奄美大島南端の瀬戸内町に赴き、現在進行中の一般廃棄物処理場建設に伴う裁判についての調査を行った。瀬戸内町では、 77年建設のごみ焼却場が耐用年数(00年まで)が迫り、また廃棄物処理法の改正に伴い、焼却場ならびに最終処分場(03年に閉鎖予定だった)の新設が求められていた。迷惑施設であることから、建設予定地の決定には紆余曲折があり、98年10月、網野子集落の部落山に建設することを町が決定した。

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