泉留維研究室

寺家ふるさと村(06年度)の農業実習A

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田植えが無事に終わり、あとは真夏まで除草に専念することになります。無農薬なので、とにかく初期除草が肝心です。

2006年6月@:除草と追加の田植え

空から鴨が舞い降りてきます。田んぼをつっついて、虫や雑草を食べてくれますし、根に空気を行き渡り、稲に生育にはプラスです。ただ、合鴨農法ではないので、鴨がいつ来るかわからなく、ほとんどあまり当てにはなりませんが。

田植えから2週間が経ちました。日照不足で生育状況は必ずしも良くないですが、水の問題はないので、夏にちゃんと晴れれば問題ないでしょう。雑草もちらちら顔を出してきています。

稲の根本をしごきながら、雑草を浮かしていきます。水が浅いところは、雑草もかなり多いので、引っこ抜く感じになります。

苗代だったところを手押しの耕耘機で木村さんがならしているところです。去年から田植えをしているところなので、土はかなりやわらかいです。

耕耘機をかけた後は、手作業です。「トンボ」で、できるだけ水平になるようにならしていきます。

おおよそ水平になったら、田植えです。慣れてきたので、ロープを張らず、目分量で植えました。

2006年6月A:第二回の除草と竹伐り

除草は地味で大変な作業ですが、とても重要な作業です。初期除草をしっかりしておけば、ほとんど雑草がはえません。

結局、人数が多いので、7枚ほどの田んぼの除草をしてしまいました。もし、この除草を一人ですることを考えるとゾッとします。専業農家でやっていくのは本当に大変なことです。

男子学生10名ほどは、周辺の里山の雑木と竹伐りをしました。かなり伐りましたが、それでも田んぼの隅は陽が当たりにくいです。この里山にはなぜか漆の木が結構あります。冬に根を切って枯らしてから運び出さないとひどい目に遭います。

2006年7月:第三回の除草

3週間ぶりに圃場に戻ってきました。稲の生育はまずまずですが、湧き水がどうも不足気味で、十分水が行き渡っていない田がありました。そのような場所では、やはり雑草がはびこりやすいです。

水が十分なところは、初期除草の成果もあり、あまり雑草がはえていません。

天気は曇りでしたが、湿度が暑く、ねっとりした感じの中での除草作業でした。

無農薬の田んぼのため、田にはカエル、オタマジャクシ、ヤゴ、ザリガニ、タニシなど様々な生物がいます。それらの生物を狙ってか、ヘビが現れました。

畦にはどこから種が飛んできたのでしょう、一輪のユリが咲いていました。

2006年9月:稲刈り

種の選別を間違え「コシヒカリ」を植えてしまったので、3週間ばかり早い稲刈りです。今年、休耕田を開墾し、田植えしたところは出来がやはり今一つですが、全体的にはあまり問題がなかったです。

すべて刈り取りした後。ぬらした藁で手のひら大にまとめて、はざかけをします。

寺家ふるさと村では、慣行農法でもはざかけをするところは多い。ただ、ほとんどところの「はざ」は金属製で組み立てが簡単ですが、私たちは里山の竹をきって作りました。水平に倒れないように作るのはちょいとばかし難しいです。

はざかけ終了。1ヶ月弱後には、精米した新米が食べられるでしょう。

稲刈り後は、近くの里山でBBQパーティー。

食材の多くはスーパーから調達しましたが、食器とコップ、箸は竹を切り出して作りました。使用した食器などは乾燥させた後、BBQの燃料に使えば良いのでとっても有効利用です。

 

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