鹿児島県瀬戸内町での現地調査風景(2)(2006年12月)

奄美大島島の南端のマチ、瀬戸内町で入会権の調査の合間に、瀬戸内町中心部である古仁屋から船で対岸の島、加計呂麻島に行きました。相撲が大変盛んな島で、集落毎に土俵があり、男性は皆、相撲を取るそうです。

古仁屋の港から出港。対岸の生間(いけんま)に向かう。約20分の船旅でした(260円)。

生間港の入口にある松。島の人は、この松を見て、島に帰ってきたと実感するそうです。干潮時は、島から歩いて松の麓まで行けるそうです。

瀬戸内町加計呂麻島の安脚場砲台跡。雑木等が繁茂してわかりにくいですが、米軍の激しい攻撃を受けなかったせいか、コンクリート製の防備所があったりして当時の面影を残していました。景色は太平洋側が見渡せて絶景です。

佐知克集落製糖工場「西田精糖工場」。ちょうど、正月前のサトウキビの収穫シーズンで、製糖工場もフル稼働でした。写真はサトウキビの山。

収穫されたサトウキビは、まず機械を使って搾り取られます。絞りかすは工場外に山積みにして、燃料に使ったりします。

絞り汁は大きな釜で煮立てられていきます。三段階の工程を経て飴上の黒糖になります。黒糖の固まりを現地では「すたんかぶ」と言うそうです。

小さい集落の小さい工場です。けど、こういう地域分散型がほんとうは一番環境的にも経済的にも持続的なのでしょう。

於斉集落にある立派ながじゅまるの木です。手前の木にはぶら下がりの縄があり、写真には写っていないですが右手にはハンモックがつり下げられていました。ただ、奥には集落のお墓があったりと神聖な場所のようです。