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- 執筆者: izumi
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佐賀県伊万里市にあるNPO法人伊万里はちがめプランは、家庭や飲食店などから出る生ごみを資源化し、産物である堆肥を地元の農家に使用してもらうといった地域循環を構築しようとしているNPOです。毎年、このNPOが発行している地域通貨(「ハッチー」)の実態調査や生ゴミ資源化事業のヒアリングをするために現地に赴いています。そろそろちゃんと文章化しないと・・・
この軽トラで毎日、市中心部の一般家庭約220軒、事業者約64社の生ゴミを3人で回収して回っています。
一般家庭はグループを組んで「生ゴミステーション」を設置します。そこには、生ゴミを入れるポリバケツや廃油を入れるタンクがおいてあります。生ゴミは台所で出たら、すぐにステーションのバケツに皆さん入れに行くそうです。
NPOが経営する農産物直売所「風道」。朝7時30分頃から夕方18時頃までオープン(木曜日定休日)。一日2〜3万円の売り上げがあるそうですが、はちがめプランの堆肥の売り上げはけっこうあるとのこと。おいてある野菜は、ほぼすべてはちがめプランの堆肥を使用したものです。
野菜などのおいている商品にはすべてバーコード付きのラベルがついています。これは一枚2円で購入ができます。
伊万里はちがめプランの堆肥化ハウス内の攪拌機。このレーンに投入された生ゴミを攪拌して発酵させていきます。2006年9月に上陸した台風13号の影響で、このハウスの屋根が吹っ飛ばされてしまいました。その修繕費用は、生ゴミを提供している市民や事業所からの寄付、また施設隣に教室を持つ佐賀大学が負担して、11月下旬には復旧しました。
生ゴミだけだと水分が多いため、水分調整剤として写真左にあるおがくずを入れています。ちなみに、伊万里市は伊万里牛が特産ですが、畜糞は入れていないそうです。
はちがめプランの堆肥化ハウスへの案内板。地元の小学生が総合学習の一環でハウスに行っており、彼らが作成した案内板です。
伊万里市内で咲き誇る菜の花。はちがめプランは、休耕田などを利用して菜の花の栽培も推進しています。いわゆる「菜の花プロジェクト」です。収穫した菜の花は搾油・販売され、一方で家庭などから出る植物性の廃油を回収・改質してBDFを製造するものです。
伊万里市中心部から車で1時間強ほどのところにある玄海原子力発電所。4基のあるうちの3号機でプルサーマル計画の実施が検討されています。写真ではわかりにくいですが、原発の周辺には、計16基の風力発電所の風車がまわっており、ちょっと異様な光景です。