フットパス

『フットパスによる未来づくり』刊行

 一昨年(2021年)から企画していたフットパスの本が、2023年9月22日に刊行されます。日本では、「フットパス」と名がつく活動は、2000年前後から始まり、今ではフットパスのコースの数は575本、総距離約3,519kmとなっています。各地の市民や自治体などが「フットパス」の設置を行ってきましたが、その実態や現場の想いなどを一冊にまとめたものとなっています。学術的な本ではないですが、読みやすいものとなっていますので、日本のフットパスを歩いてみたい方、フットパスを作ってみたい方、歩行者のためのまちづくりをしたい方など、いろんな方に手に取ってもらえれば幸いです。

『フットパスによる未来づくり』神谷由紀子・泉留維編、日本フットパス協会監修、2023年9月22日出版(水曜社)、2,970円(本体2,700円+税)

日本のフットパスの現況調査について(日本フットパス協会)

 2月8日に日本フットパス協会10周年大会が東京都町田市で開催されました。その大会にあわせて、日本フットパス協会が日本のフットパスの現況を調査することになり、協会から委託を受けて調査を実施しました。

根室フットパスの明郷パスについて

2003年から設置が始まった根室フットパスは、根室市の酪農家集団AB-MOBITという5人からなるグループが、行政の手をほとんど借りず、地元産業界の支援を受けながら、主に自らの所有する牧場の中に歩く道を整備することで形成されていった。2019年現在、厚床パス、初田牛パス、別当賀パス、明郷パスの4コース(計46.8km)が整備されている。

シンガポール・マクリッチ貯水池公園のトレイルについて

都市国家であるシンガポールにも様々なタイプのトレイルがある。個人的に代表的なトレイルを挙げるとしたら、2011年に廃線となった旧マレー鉄道跡を歩くレールコリドー(Rail Corridor)、セントーサ島の北側に面する丘、マウントフェーバー(Mount Faber)麓から始まるサザンリッジ(The Southern Ridges:マラン・トレイルやフェーバー・ウォーク等がある)、マクリッチ貯水池公園(MacRitchie Reservoir Park)内にあるトレイルである。順に近代の歴史遺産を楽しむ、小高い丘からの絶景を楽しむ、熱帯雨林を楽しむトレイルと位置づけることもできよう。

明郷パス開通イベント(ビデオ公開)

北海道根室市にある根室フットパスで、酪農家集団AB-MOBITの協力の下、毎年、ゼミの夏合宿を行っています。2016年の夏合宿では、2015年から整備をしていた旧標津線を歩くフットパス、明郷パスの開通記念イベントを実施しました。根室フットパスの第四のコースとなります。1989年に廃線になった標津線の跡をJR厚床駅から旧奥行臼駅まで歩くことができ、前半の厚床駅から伊藤牧場までが厚床パス、後半の伊藤牧場から旧奥行臼駅付近までが明郷パスと名付けられています。イベントの様子を中心としたビデオを作成したので、是非、ご覧下さい。



https://youtu.be/fz_Krfb7Zf4​

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