北海道根室市にある根室フットパスは、日本の草分け的なフットパスです。根室市の酪農家集団AB-MOBITという5人からなるグループが、行政の手をほとんど借りず、地元産業界の支援を一部受けながら、自らの所有する牧場の中に歩く道を整備することで形成されていきました。酪農の暮らしや農村景観の魅力を都市の消費者と共有し、酪農体験などを通じて交流を深め、地域活性化につなげることを目的として、2003年からフットパス事業が開始されています。根室フットパスには、厚床(あっとこ)パス、初田牛(はったうし)パス、別当賀(べっとが)パスの3コース(計42.5km)があり、それぞれJRの駅を出発点に5戸の牧場を繋ぐことを意識して整備されています。原則として各コースを歩くには、観光案内所や厚床パスにある酪農喫茶などでガイドマップ(200円)を購入することになっています。(2009年10月、10年9月、11年9月、12年9月訪問)