寺家ふるさと村(06年度)の農業実習(1)

横浜市青葉区にある寺家ふるさと村(寺家町)。2005年度から無農薬、無肥料稲作をしている木村さんのお世話になって実習をしています。今年度も引き続きゼミで農業実習をすることになりました。昨年よりも一枚増えて、三枚の田圃での作業と周辺の里山保全活動をしていきます。三枚のうち二枚は、昨年、耕作放棄地を再度開墾し直したのですが、水路作りなどが田植えまでにできず、作付けをあきらめたところです。

2006年3月:開墾など

06年、最初の作業。昨年から開墾を始めたところの作業がメインです。

谷津田なので、周りの里山にはえた竹などを切り取るのは重要な作業です。切り出したものは、その場で燃やしてしまいます。

昔は春先の風物だったのでしょうが、今は里山で竹を切ったりする人も少なく、ふるさと村周辺ではほとんど見られません。

水路作りとくろづくりもしました。昨年と違いかなり水が引いていたので、足場がよく、作業はしやすかったです。それでも半日で一枚しかできませんでしたが。

2006年4月(1):苗代作りと種まき

前の晩から水を引き込み、トロトロのムース状の土になっています。水平にならし、畦切りをして種まきです。

今年も古代米系の「栄光」を植えます。種まきの後、カラスなどに食べられないように、種を土に押し込んで見えないようにします。例年よりも気温が低く、日照不足なので、無事に苗なればいいのですが。

2006年4月(2):開墾など

苗代は鳥除けのために網が張られています。ただ、雀は編み目を通り抜けてしまうので、種をつついたりしています。「舌切り雀」にでてくるお婆さんの気持ちもわからなくもありません。

種まきをして約3週間。根と芽が出始めています。若干、生育が遅いですが、5月下旬の田植えには間に合いそうです。

くろづくりを続行しました。あとは手押しの小型の耕耘機をいれて、雑草の根切りなどをします。

2006年5月:苗とりと田植え

本当は田植えの前日に苗とりをするのですが、雨のため中止。田植えと並行して苗とりもしました。

苗代から苗と半ば強引に取り、根の泥を洗い落とします。その後、一握り程度にまとめて稲藁でしばります。

今年もロープを張って田植えをしました。日照不足というマイナス面もありましたが、雨がよく降ったので水の問題はありませんでした。わき水を使うだけに、雨の具合は気になるところです。

結局、ゼミの田んぼ二枚(一枚は苗代に使ったので後日の田植え)と木村さんの田んぼ二枚の田植えをしました。