ゼミ

専修大学経済学部泉ゼミナールの夏合宿の記録

 2003年から設置が始まった根室フットパスは、根室市の酪農家集団AB-MOBITが、行政の手をほとんど借りず、地元産業界の支援を受けながら、主に自らの所有する牧場の中に歩く道を整備することで形成されていきました。まず厚床パス、初田牛パス、別当賀パスの3コース(計42.5km)が整備されています。専修大学泉ゼミは、2010年からAB-MOBITと協同で根室フットパスの整備活動を行ってきました。約3年を1セットとし、2010年から2012年の第一期は別当賀パスの整備、2014年から2016年の第二期は新コースの明郷パスの開拓、2017年から2021年の第三期は新コースの三里浜パス(仮称)の開拓を行っています。これまでの活動記録について簡単にまとめましたので、ご興味がありましたら、ファイル(PDF)をご覧ください。

これまでのゼミ 平成18年度ゼミ

2006年7月8日更新

平成18年度のゼミのメンバー

  • 4年生 11名(男性6名、女性5名)
  • 3年生  7名(男性5名、女性2名)
  • 2年生 11名(男性7名、女性4名)
  • 大学院生 1名(修士課程2年次;留学生(インドネシア))
  • 研究生  1名(留学生(中国))

毎週金曜日

2年生:14時40分〜

3、4年生:16時20分〜

ゼミの内容

  • テキスト購読:ゼミ生の輪番制で内容報告をしてもらい、その後討論をします。

2年生:加藤尚武(2005)『新環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、村井吉敬(1998)『エビと日本人』岩波新書

3、4年生:ジャン=ピエールボリス(2005)『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語:生産者を死に追いやるグローバル経済』作品社

  • 新聞の切り抜き発表:環境問題は時々刻々と移り変わっていくものです。毎週担当者を決め、その週の環境関連の新聞記事を切り抜き概要を発表してもらいます。
  • 課外授業:現場を知らずして、環境問題は何も語れません。年に数回工場等の訪問を行います。さらに、横浜市青葉区の自然農法の農家のお世話になって平成17年度ゼミより始めているコメ作りを今年度も行います。

    (2005年度のコメ作りの光景はこちら

寺家ふるさと村でのコメ作りの光景(2006年度:

5月:キリンビール工場(横浜新子安)見学 (終了)



稲刈りのあと:寺家ふるさと村にて

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ゼミナール卒業論文・進級論文一覧

ゼミ進級・卒業論文執筆要項

平成19年度ゼミナール卒業論文・進級論文一覧

卒業論文

  • 「環境問題から考える、石油の代替燃料としての バイオエタノールの将来性」
  • 「環境的側面から考える広告業界」
  • 「森永乳業ヒ素ミルク中毒事件からたどる 今後の食品業界」
  • 「マイカップの利用による、廃棄物の削減について」
  • 「ファッション衣料と環境−共存への挑戦−」
  • 「CO2削減における国内排出量取引の果たす役割と、 国内排出量取引制度導入に向けて」

3年生ゼミ進級論文

  • 「太陽光発電で温暖化は防げるか」
  • 「アルビレックス新潟におけるごみ減量対策」
  • 「公有地としての里山保全の有効性」
  • 「車社会のこれからを考える」
  • 「レジ袋の存在意義」
  • 「行政と家庭のグリーン購入」
  • 「ヒートアイランド対策における緑化事業」
  • 「騒色問題からみる都市景観」
  • 「レジ袋の今と未来」
  • 「今後のペットボトルのあり方について」
  • 「音楽は世界を救う」

2年生ゼミ進級論文

  • 「諸問題からみる日本のダムの在り方」
  • 「手賀沼の環境と、自然との付き合い方」
  • 「ISO14001取得スーパーの省資源への取り組みの現状」
  • 「農地・水・環境保全向上対策」
  • 「鶴見川における河川の環境保全」
  • 「カワラノギクの保全とこれから」
  • 「生田緑地と住民の関わり」
  • 「二ヶ領用水の歴史」
  • 「家庭でできる環境対策」
  • 「浜岡原子力発電所とその周辺地域」
  • 「横須賀市における事業系一般廃棄物の現状」

平成18年度ゼミナール卒業論文・進級論文一覧

卒業論文

  • 「未来のエネルギー危機に備えて」
  • 「金融機関と環境のつながりについて」
  • 「割り箸−環境問題と文化を考える」
  • 「世界遺産登録とその意義」
  • 「コーヒー業界におけるフェアトレード問題」
  • 「アスベストの被害と現状」
  • 「自動車リサイクル法の実情とその抱える問題」
  • 「豊島における産業廃棄物不法投棄事件と地域環境再生事業の提案」
  • 「企業による森林の保全活動にについて」
  • 「日本農業の後継者問題」
  • 「地域における農業の役割とその変容」

3年生ゼミ進級論文

  • 「エコ・カー実用化に向けた燃料電池自動車の将来性」
  • 「調布市の家庭ごみ一部有料化とそれに付随する諸問題」
  • 「路面電車と地域のつながり〜富山ライトレール〜」
  • 「圏央道建設から探る日本の自動車社会の今後の在り方について」
  • 「就農者を増やすために」
  • 「古民家と将来の住宅像」
  • 「産業廃棄物の不法投棄問題」

2年生ゼミ進級論文

  • 「ペットボトルを考える」
  • 「小田原市の景観計画」
  • 「海岸からみるごみ問題〜藤沢にて〜」
  • 「分別回収の必要性」
  • 「赤城の環境美化」
  • 「いちご栽培のウラをみる」
  • 「神宮と森林」
  • 「墨田区における雨水の取り組み」
  • 「相模川水系の水質事故」
  • 「ごみ処理施設の設置と住民感情」

平成17年度ゼミナール進級論文一覧

2年生ゼミ

  • 「井の頭恩賜公園の役割」
  • 「横須賀三浦地区の海と海辺のゴミ問題」
  • 「アルバイト先から辿る事業系一般廃棄物について」
  • 「中小企業から排出される廃棄物について」
  • 「環境共生住宅〜現状と将来の住宅像〜」
  • 「残りわずかな最終処分場の命とその対策〜ごみ問題〜」
  • 「ミネラルウォーター税について」

3年生ゼミ

  • 「リサイクル燃料と地域のつながり〜VDFの現状と問題点〜」
  • 「畳を取り巻くの現状と畳の継承のための新たな提案」
  • 「お茶について〜茶葉生産における問題点と今後の展望〜」
  • 「農業保護理論における多面的機能主張の役割について」
  • 「『温泉』の現状を考える」
  • 「諫早湾干拓事業と日本最大の干潟」
  • 「農業協同組合の在り方」
  • 「印旛沼の水質問題」
  • 「環境ボランティアについて〜ロックフェスティバルの環境保全活動から〜」
  • 「地球温暖化問題における電化製品の省エネ対策」
  • 「三番瀬問題」

平成16年度ゼミナール進級論文一覧

2年生ゼミ

  • 「海辺のごみ問題について」
  • 「我が町の炭鉱に見る石炭の歩み」
  • 「温暖化と省エネ対策〜東京の電力の半分を支える火力発電〜」
  • 「プラスチック、特にPETボトル、について松戸市から追う」
  • 「畳をどう守るか〜畳と農業〜」
  • 「プラスチックのリサイクルについて」
  • 「稲作の無農薬と非無農薬」

寺家ふるさと村(05年6月(1))

梅雨に突入し、天気が気になるところでしたが、運良く雨が降らず、苗とりから田植えまで二日ですることができました。品種は古代米に近い「栄光」。コシヒカリとは違い、6月に田植え、11月に稲刈りをします。無農薬、無肥料で、秋の実りに向けて、このあと、草むしりなどの作業が続きます。

4月下旬に種をまいた苗場。立派な苗に育っています。一日目は、この苗を取り出していく作業。

苗場から取り出した苗は、泥を洗い落としたあと、ワラで束にしていきます

苗場から取り出した苗。根をできるだけ切らないように、底をさらうように。

町田の市民団体と一緒に作業。地味な作業の割には、けっこう疲れました

機械植の場合は、箱で苗を作るので、根がスポンジのような状態になるほどまわります。苗は、か弱いです

ふるさと村の田んぼには、自然のカモが舞い降りて、浮き草などを食べています

一列に並び、20センチ間隔で植えていきます。ずれないようにロープを張ります

慣れない手つきで、一生懸命に田植え。普通は後ろ向きに植えていきますが、前向きで植えました。苗4本を一度に植えます

植えた跡。ロープを張って植えましたが、やはり?曲がってしまいました

結局、ゼミの田んぼ2枚、プラス1枚に植えて終了。2週間後、草抜きで訪れるときが楽しみ。

二日目の作業は、昨日苗場から取り出した苗を植えること。田植え前の田んぼ。残念ながら一から開墾したところではできなかったですが、その隣で。

一年間の総仕上げ、稲刈りの日

一年間の総仕上げ、稲刈りの日

とうとう一年間の総仕上げ、稲刈りの日が来ました。前日から雨が降り、実施が危ぶまれましたが、なんとか天気が持ち直し、予定通りの実施となりました。晩生の品種のため、11月の稲刈りとなり、周りは早稲の「コシヒカリ」を植えていたのでほぼ終えている状態でした。

稲刈り前の状態。前日に雨が降ったためと、水路の整備が不十分だったため、少し足場がぬかるんでいました。

周辺の田んぼは、すでに稲刈りは完了していました。私たちの田んぼは、日陰の多い谷津田なので、早稲のコシヒカリではなく晩稲の品種を植えました。

稲刈り前の状態です。水が完全に田から抜けきらなかったため、稲が少し倒れていました。4ヶ月ぶりに田んぼに来ましたが、本当に立派に育っていました。

苗を2〜3本単位で植えたのが、活発に分蘖して10〜15本単位に育っています。ノコギリ鎌を用いて、稲を刈っていき、三束を一組にしてくろに積んでいきます。

縛った稲をかける「家」づくり。周辺の里山から切り出した竹を組んで作っていきます。ここにはざかけをし、稲を干します。コンバインで刈り取ると入らない作業。

縛った稲は、どんどん積まれていきます。日陰の谷津田のせいもあり、コシヒカリでは一反3俵程度の収量ですが、今回植えた「栄光」は4俵以上の収量となります。

三束を一組にしたものは、濡らしたワラを使って縛っていきます。

家に稲をかけていきます。しばらく雨が降らなければいいのですが

はざかけが完了した状態。2枚の田んぼで、このような家を3つ造りました。

一年間お疲れ様でした!

このあと乾燥した稲を脱穀、籾摺りをし、玄米にして食べるのが楽しみです。

来年はまた3月の開墾作業から開始となります。

12月、木村さんから直接、今年のお米を受け取りました。

平成16年度ゼミ

平成16年度ゼミ

平成16年度のゼミのンバー: 2年生7名(男性5名、女性2名)

ゼミの内容

  •  テキスト購読:ゼミ生の輪番制で内容報告をしてもらい、その後討論をします。

『環境:思考のフロンティア』(諸富徹、2003年)

『自然資本の経済』(ポールホーケンなど、2001年)

  •  新聞の切り抜き発表:環境問題は時々刻々と移り変わっていくものです。毎週担当者を決め、その週の環境関連の新聞記事を切り抜き概要を発表してもらいます。
  •  課外授業:結局のところ、現場を知らずして、環境問題は何も語れません。年に数回、工場等の訪問を行います。

5月:横浜にあるキリンのビール工場見学

12月:多摩の拝島にある石川酒造見学

  •  合宿:5月下旬に日本の環境問題の原点の一つである足尾銅山を訪れ現状を観察したり、植林をしたりする合宿(一泊二日)を新ゼミ生向けに行います。夏は、9月上旬に瀬戸内海の離島関前村に訪れ、離島生活を体験し、わたしたちの生活スタイルについて考えます(三泊四日)。そして、3月中旬、新ゼミ生との懇親もかねてゼミ論発表の合宿(一泊二日)を行います。                       → 合宿時の様子はこちら
  •  ゼミ進級論文:ゼミ論を執筆する際には、フィールドワークの実施を求めます。本や資料を読むばかりではなく、環境問題の現場に足を運び、問題に直面する当事者から話をうかがい、議論をかさねていくような積極的、活動的な参加を求めます。



夏合宿関前村小大下島にて

泉ゼミ情報

2021年9月10日更新

令和3年度のゼミのメンバー

  • 4年生 14名
  • 3年生 13名
  • 2年生 11名

毎週金曜日

2年生:14時40分〜

3、4年生:16時20分〜

ゼミの内容

  • テキスト購読:ゼミ生の輪番制で内容報告をしてもらい、その後討論をします。例えば、令和3年度の2年生ゼミでは、以下のような本を読んできました。

・枝廣淳子(2006)『回収ルートをたどる旅』七つ森書館
・中石和良(2020)『サーキュラー・エコノミー』ポプラ新書

  • 新聞の切り抜き発表:環境問題は時々刻々と移り変わっていくものです。毎週担当者を決め、その週の環境関連の新聞記事を切り抜き概要を発表してもらいます。
  • 課外授業:現場を知らずして、環境問題は何も語れません。年に数回工場等の訪問を行います。2005年から2010年までは、横浜市青葉区の自然農法の農家のお世話になってコメ作りをしていました (過去のコメ作りの光景はこちら)。 2012年度以降のゼミでは、夏合宿と連動して、フットパス関連の課外授業を行っています。
  • 合宿:2009年までは、夏は、8月上旬に瀬戸内海の離島岡村島(旧関前村、現今治市)に訪れ離島生活を体験し、わたしたちの生活スタイルについて考えてきましたが(三泊四日)、2010年より9月中旬に北海道根室市での環境保全実習(2010年の様子についてはこちら、2011年についてはこちら)を開始しています。2022年度も同じ場所で実施予定です。夏合宿の模様はYouTubeで公開しています。
  • ゼミ進級・卒業論文:ゼミ論を執筆する際には、フィールドワークの実施を求めます。本や資料を読むばかりではなく、環境問題の現場に足を運び、問題に直面する当事者から話をうかがい、議論をかさねていくような積極的、活動的な参加を求めます。

2010年夏合宿にて

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