ピックアップ-フットコラム
ゼミナール卒業論文・進級論文一覧
平成19年度ゼミナール卒業論文・進級論文一覧
卒業論文
- 「環境問題から考える、石油の代替燃料としての バイオエタノールの将来性」
- 「環境的側面から考える広告業界」
- 「森永乳業ヒ素ミルク中毒事件からたどる 今後の食品業界」
- 「マイカップの利用による、廃棄物の削減について」
- 「ファッション衣料と環境−共存への挑戦−」
- 「CO2削減における国内排出量取引の果たす役割と、 国内排出量取引制度導入に向けて」
3年生ゼミ進級論文
- 「太陽光発電で温暖化は防げるか」
- 「アルビレックス新潟におけるごみ減量対策」
- 「公有地としての里山保全の有効性」
- 「車社会のこれからを考える」
- 「レジ袋の存在意義」
- 「行政と家庭のグリーン購入」
- 「ヒートアイランド対策における緑化事業」
- 「騒色問題からみる都市景観」
- 「レジ袋の今と未来」
- 「今後のペットボトルのあり方について」
- 「音楽は世界を救う」
2年生ゼミ進級論文
- 「諸問題からみる日本のダムの在り方」
- 「手賀沼の環境と、自然との付き合い方」
- 「ISO14001取得スーパーの省資源への取り組みの現状」
- 「農地・水・環境保全向上対策」
- 「鶴見川における河川の環境保全」
- 「カワラノギクの保全とこれから」
- 「生田緑地と住民の関わり」
- 「二ヶ領用水の歴史」
- 「家庭でできる環境対策」
- 「浜岡原子力発電所とその周辺地域」
- 「横須賀市における事業系一般廃棄物の現状」
平成18年度ゼミナール卒業論文・進級論文一覧
卒業論文
- 「未来のエネルギー危機に備えて」
- 「金融機関と環境のつながりについて」
- 「割り箸−環境問題と文化を考える」
- 「世界遺産登録とその意義」
- 「コーヒー業界におけるフェアトレード問題」
- 「アスベストの被害と現状」
- 「自動車リサイクル法の実情とその抱える問題」
- 「豊島における産業廃棄物不法投棄事件と地域環境再生事業の提案」
- 「企業による森林の保全活動にについて」
- 「日本農業の後継者問題」
- 「地域における農業の役割とその変容」
3年生ゼミ進級論文
- 「エコ・カー実用化に向けた燃料電池自動車の将来性」
- 「調布市の家庭ごみ一部有料化とそれに付随する諸問題」
- 「路面電車と地域のつながり〜富山ライトレール〜」
- 「圏央道建設から探る日本の自動車社会の今後の在り方について」
- 「就農者を増やすために」
- 「古民家と将来の住宅像」
- 「産業廃棄物の不法投棄問題」
2年生ゼミ進級論文
- 「ペットボトルを考える」
- 「小田原市の景観計画」
- 「海岸からみるごみ問題〜藤沢にて〜」
- 「分別回収の必要性」
- 「赤城の環境美化」
- 「いちご栽培のウラをみる」
- 「神宮と森林」
- 「墨田区における雨水の取り組み」
- 「相模川水系の水質事故」
- 「ごみ処理施設の設置と住民感情」
平成17年度ゼミナール進級論文一覧
2年生ゼミ
- 「井の頭恩賜公園の役割」
- 「横須賀三浦地区の海と海辺のゴミ問題」
- 「アルバイト先から辿る事業系一般廃棄物について」
- 「中小企業から排出される廃棄物について」
- 「環境共生住宅〜現状と将来の住宅像〜」
- 「残りわずかな最終処分場の命とその対策〜ごみ問題〜」
- 「ミネラルウォーター税について」
3年生ゼミ
- 「リサイクル燃料と地域のつながり〜VDFの現状と問題点〜」
- 「畳を取り巻くの現状と畳の継承のための新たな提案」
- 「お茶について〜茶葉生産における問題点と今後の展望〜」
- 「農業保護理論における多面的機能主張の役割について」
- 「『温泉』の現状を考える」
- 「諫早湾干拓事業と日本最大の干潟」
- 「農業協同組合の在り方」
- 「印旛沼の水質問題」
- 「環境ボランティアについて〜ロックフェスティバルの環境保全活動から〜」
- 「地球温暖化問題における電化製品の省エネ対策」
- 「三番瀬問題」
平成16年度ゼミナール進級論文一覧
2年生ゼミ
- 「海辺のごみ問題について」
- 「我が町の炭鉱に見る石炭の歩み」
- 「温暖化と省エネ対策〜東京の電力の半分を支える火力発電〜」
- 「プラスチック、特にPETボトル、について松戸市から追う」
- 「畳をどう守るか〜畳と農業〜」
- 「プラスチックのリサイクルについて」
- 「稲作の無農薬と非無農薬」
- タグ:
- 執筆者: izumi
- コメント: 0
ゼミ紹介記事
ゼミ紹介記事
- 『ニュース専修』2005年11月号
- 『高校生新聞』2005年10月号
- 『毎日新聞』夕刊 2006年6月9日
- 『北海道新聞』朝刊 2011年9月1日(夏合宿について)
- 『根室新聞』 2011年9月5日(夏合宿について)
- 『ニュース専修』 2017年2月(夏合宿について)
日本のフットパスについて
フットパスとは
「フットパス」とは、本来、イングランドにおいて、レクリエーション等の目的から、土地の所有権とは無関係に人々が「歩く権利(Rights of Way)」を有する道を指す言葉でした。近年、日本では、歩く権利とは関係なく、イングランドのフットパスの一部の機能である「歩きながら地域の特徴や原風景を体感する」という道をフットパスと呼ぶようになっています。2000年前後から取り組まれ始めた日本各地のフットパス事業は、旧来、村落共同体の通行や生活の場として用いられてきた里道(りどう)や作業道・遊歩道等を、散策路として再整備する形で展開しており、地域活性化に向けての新たな資源として域内外の注目を集めています。
日本のフットパスの現状
2012年現在、フットパスは、全国に少なくとも64あり、総延長は2,685kmとなっています(筆者調べ)。そして、一つのフットパスには、複数のコースが設定されている場合が多く、コース数は235本となっています。イングランドの総延長18万8,700kmには遠く及ばないですが、この10年での進捗は目を見張るものがあります。また、一コース30km以上という一泊しなければ歩けないような長距離フットパス(ロングトレイル)も9ヶ所あります。地域別にみると、圧倒的にフットパスが多いのが北海道で、北海道だけでも全体の65%以上となる43のフットパス、128のコースが少なくとも存在し、総延長では1,636kmとなっています。
( ポップアップで、位置図を掲載(JPEG) )
フットパス・マップについて
これまで訪問したフットパスについて、写真を挟みながら紹介します。該当する部分をクリックしてください。
関連論文など
フットパスの歴史や現状の詳細については、以下の論文などを参考にしてください。
- 「里道が担う共的領域:地域資源としてのフットパスの可能性」三俣学他編『ローカル・コモンズの可能性』ミネルヴァ書房、2010年6月→ 上記論文の英訳(一部抜粋)“Historic Local Community Pathways in Japan Help Protect Green Spaces from Developers”, JFS Newsletter No.125 (January 2013)< http://www.japanfs.org/en/mailmagazine/newsletter/pages/032567.html >
- 「土地のアクセス権と自然環境保全:イングランドの歩く権利・アクセス権から考える」鈴木直次・野口旭編『変貌する現代国際経済』専修大学出版局、2012年2月
- 「近年の日本のフットパス事業をめぐる関係構造」『専修人間科学論集(社会学編)』No.2、 2012年3月(共著)(全文公開)< http://ir.acc.senshu-u.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repos... >
- 「フットパスが紡ぎ出すぶらぶら歩きの世界」『グラフィケーション』No.184、2013年1月
- “Recreation, easy access and rediscovery? Possibilities and problems of recent footpath projects in Japan”, Takeshi Murota and Ken Takeshita ed., Local Commons and Democratic Environmental Governance, United Nations University Press, 2013 (collective writing)
- 「地域資源としてのフットパス」『森林環境2013』森林文化協会、2013年3月
- 「緑へのアクセスを求めて」『approach』No.203、2013年9月(全文公開)< http://www.takenaka.co.jp/enviro/approach/2013aut/ >→ 上記記事の英語版“The Right to Access Nature”, approach No.203 (autumn 2013)< http://www.takenaka.co.jp/takenaka_e/about/pr_magazine/2013aut / >

韓国のフットパス 済州オルレ

東アジアでもっとも整備されているフットパスは、韓国済州島の済州オルレでしょう。「オルレ」というのは、韓国の済州島の方言で「大通りから民家に至る路地」という意味です。2007年9月に最初のコースがオープンし、2012年11月にオープンした第21コースをもって丸い形をした済州島をほぼ一周する形でコースがつながることになり、済州島各地の歴史、文化、食などが満喫できるものになっています。フットパスの運営や整備は、社団法人済州オルレが行っていますが、コースの設定や宣伝などについては、道や市政府と協議しながら進めています。コース上には、ルートを案内するサインとして、青色と赤色のリボンが木の枝や電柱に結びつけられたり、分かれ道などの重要なポイントにはカンセと呼ばれる済州島固有の小型馬を模した標識が置かれたりしています。現在、島内を一周する21の正規コース(約350km)と5の追加コース(約73km)があり、韓国内でのトレッキングのブームも重なって、年間100万人以上の人が済州オルレを訪れています。また、オルレ本部のショップやHPで、オルレに関するグッズ、ガイドブックをはじめとしてレインコートやバンダナなどを積極的に販売しています。なお九州のフットパス、九州オルレや美里フットパスは、この済州オルレの影響を強く受けています。(2012年8月訪問)
ホームページ(右上のカンセ(馬のオブジェ)付近をクリックすれば日本語表示にできます) http://www.jejuolle.org/
- タグ:
- 執筆者: izumi
- コメント: 0
財産区悉皆調査の結果などについて
財産区悉皆調査の結果などについて(2011年9月29日)
文部科学省の科学研究費補助金・特定領域研究『持続可能な発展の重層的環境ガバナンス』(領域代表者:植田和弘・京都大学大学院教授)の「グローバル時代のローカル・コモンズの管理」班 (研究代表者:室田武・同志社大学教授)の一事業として実施されていた財産区悉皆調査(実施責任者:泉留維・専修大学准教授)ですが、2008年3月31 日付けで結果をとりまとめた報告書を発行し、その後データの点検や内容の充実を図り、2011年8月3日付で『コモンズと地方自治:財産区の過去・現在・ 未来』という本を発刊しました。これもひとえに自治体関係者の皆様のご協力の結果であり、関係各位には厚く御礼申し上げます。
調査結果の概要
対 象:全市区町村(1827自治体:1804市町村、23特別区)
方 法:質問紙郵送方式(2007年3月1日付送付)
質 問:2007年(平成19)年3月31日時点での財産区の状況など
①回答自治体数:1,795(98.3%)
②財産区保有自治体数:442(24.2%)
③設置されている財産区数:3,704
④平成の大合併期間に解散した財産区数:56
⑤平成の大合併期間に新設された財産区数:55
⑥平成の大合併期間に合併した財産区数:2
報告書のダウンロード
『財産区悉皆調査報告書:ローカル・コモンズとしての財産区』(PDF・1.8MB)
<「資料編Ⅲ章 財産区一覧」(エクセル・532KB)>
☆運営中の財産区(平成19年3月末時点)については、ここで詳細なデータベース検索を行うことができます。
なお、報告書のデータ等にミスが見つかっていますので、可能でしたら、下記の著書をお読みいただければ幸いです。
『コモンズと地方自治』について
著 者:泉 留維, 齋藤 暖生, 浅井 美香, 山下 詠子
出版社:日本林業調査会
価 格:2500円
目次などの詳細については、日本林業調査会のHPをご参照ください。
泉ゼミ情報
2021年9月10日更新
令和3年度のゼミのメンバー
- 4年生 14名
- 3年生 13名
- 2年生 11名
毎週金曜日
2年生:14時40分〜
3、4年生:16時20分〜
ゼミの内容
- テキスト購読:ゼミ生の輪番制で内容報告をしてもらい、その後討論をします。例えば、令和3年度の2年生ゼミでは、以下のような本を読んできました。
・枝廣淳子(2006)『回収ルートをたどる旅』七つ森書館
・中石和良(2020)『サーキュラー・エコノミー』ポプラ新書
- 新聞の切り抜き発表:環境問題は時々刻々と移り変わっていくものです。毎週担当者を決め、その週の環境関連の新聞記事を切り抜き概要を発表してもらいます。
- 課外授業:現場を知らずして、環境問題は何も語れません。年に数回工場等の訪問を行います。2005年から2010年までは、横浜市青葉区の自然農法の農家のお世話になってコメ作りをしていました (過去のコメ作りの光景はこちら)。 2012年度以降のゼミでは、夏合宿と連動して、フットパス関連の課外授業を行っています。
- 合宿:2009年までは、夏は、8月上旬に瀬戸内海の離島岡村島(旧関前村、現今治市)に訪れ離島生活を体験し、わたしたちの生活スタイルについて考えてきましたが(三泊四日)、2010年より9月中旬に北海道根室市での環境保全実習(2010年の様子についてはこちら、2011年についてはこちら)を開始しています。2022年度も同じ場所で実施予定です。夏合宿の模様はYouTubeで公開しています。
- ゼミ進級・卒業論文:ゼミ論を執筆する際には、フィールドワークの実施を求めます。本や資料を読むばかりではなく、環境問題の現場に足を運び、問題に直面する当事者から話をうかがい、議論をかさねていくような積極的、活動的な参加を求めます。
2010年夏合宿にて
- タグ:
- 執筆者: izumi
- コメント: 0
リーディングリスト(2007年4月8日更新)
リーディングリスト(2007年4月8日更新)
環境関連講義やゼミナールを受講している学生の皆さんが、より理解を深めたい場合、まず下記の本の中から適当なものを読んでみるのをお薦めします。
環境問題全般
- 鶴見和子(1981)『南方熊楠:地球志向の比較学』講談社(講談社学術文庫)
- 中村尚司(1993)『地域自立の経済学』日本評論社
- 室田武、多辺田政弘、槌田敦編(1995)『循環の経済学』学陽書房
- 天野明弘(1997)『環境との共生をめざす総合政策入門』有斐閣アルマ
- 室田武(2001)『物質循環のエコロジー』晃洋書房
- ビョルン・ロンボルグ(2003)『環境危機をあおってはいけない』文藝春秋
- 中西準子(2004)『環境リスク学』日本評論社
- 加藤尚武(2005)『新環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー
- 環境経済・政策学会編(2006)『環境経済・政策学の基礎知識』有斐閣
→環境経済・政策学に関する事典で、201項目が取り上げられている。最初に何かを調べる時の足がかりになる - 環境省『環境白書』各年度版(1972年〜)
→日本の現在の様々な自然環境の現状や問題を網羅的記述
地球環境問題
- 石弘之(1988)『地球環境報告』岩波新書
→世界中を駆け巡っての環境ジャーナリストによる地球環境の現状報告 - G.ポーター、J.W.ブラウン(1996)『入門地球環境政治』有斐閣
- 石弘之(1998)『地球環境報告II』岩波新書
→『地球環境報告』の10年後の続編 - 松下和夫(2002)『環境ガバナンス(環境学入門)』岩波書店
→国際政治の中で環境問題がどのように扱われてきたのかを紹介 - 伊藤公紀(2003)『地球温暖化:埋まってきたジグソーパズル(シリーズ地球と人間の環境を考える)』日本評論社
→果たして本当に温暖化しているのか?もし温暖化しているとしてもその原因が二酸化炭素なのか? - ワールドウォッチ研究所『地球白書』家の光協会 各年度版(1987年〜)
→アリカの非営利シンクタンクが毎年発行している地球環境の報告書 - 日本環境会議「アジア環境白書」編集委員会『アジア環境白書』東洋経済新報社 隔年度版(1997年〜)
廃棄物リサイクル問題
- 細田衛士(1999)『グッズとバッズの経済学』東洋経済新報社
- 石渡正佳(2003)『産廃コネクション』WAVE出版
- 安井至(2003)『リサイクル:回るカラクリ止まる理由(シリーズ地球と人間の環境を考える)』日本評論社
- 寄本勝美(2003)『リサイクル社会への道』岩波新書
- 石渡正佳(2004)『リサイクルアンダーワールド』WAVE出版
- 環境省『循環型社会白書』各年度版(2001年〜)
→日本の廃棄物の現状や問題点を紹介 - 枝廣淳子(2006)『回収ルートをたどる旅』七つ森書館
公害交通問題
- 石牟礼道子(1969)『苦海浄土』講談社文庫
→水俣病に関する古典的名著で、英訳もあるほど - 荒畑寒村(1970)『谷中村滅亡史』新泉社
→足尾銅山からの鉱毒により村が一つ滅亡する過程を描いた日本における環境書の古典 - 宇沢弘文(1974)『自動車の社会的費用』岩波新書
→日本を代表する経済学者が自動車交通に潜む社会的費用の大きさを実証 - 田中哲也(1981)『土呂久鉱毒事件:浮かび上がる廃鉱公害』三省堂新書
→宮崎県の亜砒素鉱山土呂久の歴史、戦後間もなくの森永砒素ミルク事件や最近の和歌山砒素カレー事件に見られる砒素の毒性を改めて考えさせられる - 東海林吉郎・菅井益郎(1984)『通史足尾鉱毒事件:1877−1984年』新曜社
→足尾事件の歴史的経過を緻密に追跡した労作 - 宇井純編(1985)『技術と産業公害』国際連合大学
→足尾銅山煙害鉱毒事件、水俣病、森永砒素ミルク事件、イタイイタイ病、三池炭坑炭塵爆発事件などの歴史を分析 - 宇井純編(1991)『谷中村から水俣、三里塚へ』社会評論社
→近世(江戸時代)以降の日本環境史 - 川名英之(1987〜96)『ドキュント日本の公害』(全13巻)緑風出版
- W.ユージンスミス、アイリーン・M・スミス(1991)『写真集 水俣』三一書房
エネルギー問題
- 室田武(1991)『君はエントロピーを見たか?』朝日文庫
- 室田武(1993)『原発の経済学』朝日文庫
- 広河隆一(1996)『チェルノブイリの真実』講談社
- 朝日新聞山口支局編著(2001)『国策の行方』南方新社
→山口県上関町の上関原発建設の歴史とそれを巡る諸問題を追ったインタビュー記事集 - 小島紀徳(2003)『エネルギー:風と太陽へのソフトランディング(シリーズ地球と人間の環境を考える)』日本評論社
- 原子力資料情報室編『原子力市民年鑑』各年度版(1996年〜)
- ジェミー・レゲット(2006)『ピーク・オイル・パニック』作品社
環境経済学・エコロジー経済学
- 中村修(1995)『なぜ経済学は自然を無限ととらえたか』日本経済評論社
→新古典派経済学を基盤とした環境経済学への批判 - 植田和弘(1996)『環境経済学』岩波書店
→環境経済学の標準的なテキスト - 植田和弘・岡敏弘・新澤秀則編著(1997)『環境政策の経済学:理論と現実』日本評論社
→経済学からの環境政策の提言 - ホワン・マルチネス=アリエ(1999)『増補改訂新版:エコロジー経済学』新評論
- R.K.ターナー、D.ピアス、I.ベイトマン(2001)『環境経済学入門』東洋経済新報社
→初中級の環境経済学のテキスト - 福士正博(2001)『市民と新しい経済学』日本経済評論社
- マティース・ワケナゲル、ウィリアム・リース(2004)『エコロジカルフットプリント』合同出版
→貨幣単位を用いず自然環境を評価する方法を紹介 - ニッキー・チェンバース、クレイグ・シモンズ、マティース・ワケナゲル(2005)『エコロジカルフットプリントの活用:地球1コ分の暮らしへ』合同出版
- デイリー、ハーマンE(2005)『持続可能な発展の経済学』(新田功 蔵本忍大森正之共訳)みすず書房
→ハーマンデイリーの初の邦訳本。環境問題をマクロ経済的視点で分析する。 - 岡 敏弘(2006)『環境経済学(岩波テキストブックスS)』岩波書店
→学部上級から大学院レベルのテキスト。エントロピー経済学派の解説に一章分をさいたりと比較的ユニークな作り。 - 泉留維・室田武・三俣学・和田喜彦(2007)『テキストブック 環境と公害:経済至上主義から命を育む経済へ』日本評論社
環境史
- カーター・デール(1975)『土と文明』家の光協会
→表土(topsoil)を喪失した文明はすべて滅びることを古代世界に遡って検証 - クライブ・ポンティング(1996)『緑の世界史』朝日新聞社
→世界史を政治史や経済史、文化史などとしてではなく環境史として捉えた意欲作 - 鬼頭宏(2002)『環境先進国江戸』PHP新書
- 石川英輔(2003)『大江戸えころじー事情』講談社文庫
→当時として世界一と言える人口を抱えていた江戸での資源循環のお話
自然資源管理とコモンズ
- 多辺田政弘(1990)『コモンズの経済学』学陽書房
→コモンズとは日本語の入会地(村落共同体の共有地)にほぼ対応する言葉、私有でも国有でもない共有により環境保全を図る現代的な方向性を語る - 宇沢弘文・茂木愛一郎編(1994)『社会的共通資本:コモンズと都市』東京大学出版会
- 中村尚司・鶴見良行編著(1995)『コモンズの海:交流の道、共有の力』学陽書房
- 諸富徹(2003)『環境(思考のフロンティア)』岩波書店
→ソーシャルキャピタル論の環境問題への適用可能性について論じる - 井上真(2004)『コモンズの思想を求めて』岩波書店
- 室田武・三俣学(2004)『入会林野とコモンズ』日本評論社
- 菅豊(2006)『川は誰のものか:人と環境の民俗学』吉川弘文館
→江戸時代までさかのぼり、コモンズがどう発展してきたのかを「川」を通じて論じている - 鈴木龍也・富野暉一郎編著(2006)『コモンズ論再考』晃洋書房
環境とお金
- ステファン・シュミットハイニー、フェデリコ・JL・ゾラキン(1997)『金融市場と地球環境』ダイヤモンド社
- 河邑厚徳編(2000)『エンデの遺言:根源からお金を問うこと』NHK出版
→ドルや円の投機的運用からは切り離され、福祉や環境改善に使われるような新しい通貨、地域通貨に関し、その歴史的背景を語る - 森野栄一監修、あべよしひろ・泉留維共著(2000)『だれでもわかる地域通貨:未来をひらく希望のお金』北斗出版
→地域通貨の歴史的背景と、実際の運用上のノウハウを語る手軽なガイドブック - 坂本龍一・河邑厚徳編(2002)『エンデの警鐘:地域通貨の希望と銀行の未来』NHK出版
→『エンデの遺言』の続編。銀行の側からみた社会の持続可能性とは - 室田武(2005)『地域並行通貨の経済学』東洋経済新報社
- 藤井良広(2005)『金融で解く地球環境』岩波書店
環境、経済、社会
- 富山和子(1974)『水と緑と土』中公新書
→水から環境を考える視点を確立した名著 - 鶴見良行(1982)『バナナと日本人』岩波新書
- 矢間秀次郎編著(1992)『森と海とマチを結ぶ:林系と水系の環境論』北斗出版
- 内橋克人(1995)『共生の大地:新しい経済がはじまる』岩波書店
- コンラッド・タットマン(1998)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館
→他国と違って、最近までの日本はなぜ‘緑の列島’であったのか、アリカの徳川藩政史家が江戸時代の先人たちの知恵と努力に光を当てた労作 - 鬼頭秀一(1996)『自然保護を問いなおす』ちくま新書
→環境倫理を学ぶ際の入門書 - 村井吉敬(1998)『エビと日本人』岩波新書
- 田淵俊雄(1999)『世界の水田 日本の水田』農山漁村文化協会
- 五十嵐敬喜・小川明雄編著(2001)『公共事業は止まるか』岩波新書
- ポール・ホーケン、エイモリ・B・ロビンス、L・ハンター・ロビンス(2001)『自然資本の経済』ダイヤモンド社
→環境コンサルタントから見た環境を攪乱させないようにする新しいビジネスのあり方とは - 広井良典(2001)『定常型社会:新しい「豊かさ」の構想』岩波書店
→経済的成長という価値観から脱却し、環境と福祉の融合から新しい日本社会のあり方を提起している - 天野慶之、高松修、多辺田政弘編(新装版2004年、原著1985年)『有機農業の 事典』三省堂
フィールド調査の手がかりになる図書
- 中尾ハジメ(1981)『スリーマイル島』野草社
- 宮本常—(1993)『民俗学の旅』講談社学術文庫
- 鶴見良行(1998)『辺境学ノート』めこん
- 中島暢太郎監修・京都地学教育研究会編(1999)『新京都自然紀行』人文書院
- 嘉田由紀子・遊磨正秀(2000)『水辺遊びの生態学:琵琶湖地域の三世代の語りから』農文協人間選書