日本のフットパスの現況調査について(日本フットパス協会)

 2月8日に日本フットパス協会10周年大会が東京都町田市で開催されました。その大会にあわせて、日本フットパス協会が日本のフットパスの現況を調査することになり、協会から委託を受けて調査を実施しました。

「木の駅センサス2019」の一部結果の公表について

地域通貨の取り組みは、ピーク時と比較すれば、近年は低調ですが、毎年10弱の新しい地域通貨が立ち上がっています。その中でも、2010年以降、日本各地に広まっていったのが「木の駅」方式の地域通貨です。2019年、兄弟木の駅会議・代表の丹羽氏、明治大学の中里氏との合同で、全国75ヶ所確認できている「木の駅」方式のうち46ヶ所に対して、訪問配布・郵送回収法で現況調査(「木の駅センサス2019」)を行いました。その結果の一部については、2019年11月24日の林業経済学会2019年秋大会で報告を行っています(泉・中里(2019)「「木の駅」における地域通貨の現状と課題について -木の駅センサス2019の結果より-」)。下記にその時のPPT(一部)を公開します。

室田武先生追悼会

独自の視点でエコロジーと経済の関係などを研究された室田武先生が、2019年5月に逝去されましたが、下記の通り、追悼の研究会を開催します。一人あたりの時間は短いですが、多彩な報告者が参加しますので、ご興味がありましたら、是非、ご参加ください。

日時: 2019 年 12 月 26 日(木) 9時開始
場所:同志社大学今出川キャンパス  良心館  RY410 教室

専修大学経済学部泉ゼミナールの夏合宿の記録

 2003年から設置が始まった根室フットパスは、根室市の酪農家集団AB-MOBITが、行政の手をほとんど借りず、地元産業界の支援を受けながら、主に自らの所有する牧場の中に歩く道を整備することで形成されていきました。まず厚床パス、初田牛パス、別当賀パスの3コース(計42.5km)が整備されています。専修大学泉ゼミは、2010年からAB-MOBITと協同で根室フットパスの整備活動を行ってきました。約3年を1セットとし、2010年から2012年の第一期は別当賀パスの整備、2014年から2016年の第二期は新コースの明郷パスの開拓、2017年から2021年の第三期は新コースの三里浜パス(仮称)の開拓を行っています。これまでの活動記録について簡単にまとめましたので、ご興味がありましたら、ファイル(PDF)をご覧ください。

2017年12月時点の地域通貨稼働数について

 昨年に引き続き、2017年12月時点での地域通貨の稼働状況について調査を行いました。地域通貨の稼働数調査の手法については、泉・中里(2017)を参照してください。なお、2017年12月の稼働数調査は、明治大学の中里裕美氏と泉が合同で行っています。

日本の地域通貨の今

 日本で地域通貨が知られ初めて20年近くになります。いろんな場所で、様々な想いを込めて地域通貨が取り組まれてきましたが、十分に地域に浸透している地域通貨が日本にあると断言はしにくいでしょうか。最近では、地域通貨が新聞などのメディアで取り上げられることもかなり少なくなりました。しかし、地域通貨の取り組み自体は、2006年頃の最盛期と比較すればその数は減らしていますが、堅実に行われています。また、2014年前後から、それまでなかったようなタイプの地域通貨も出てきています。このような日本の地域通貨の現状について、2008年以来の状況調査を行いました。明治大学の中里裕美准教授と合同で行い、2016年12月時点での稼働状況となります。詳細な結果については、

明郷パス開通イベント(ビデオ公開)

北海道根室市にある根室フットパスで、酪農家集団AB-MOBITの協力の下、毎年、ゼミの夏合宿を行っています。2016年の夏合宿では、2015年から整備をしていた旧標津線を歩くフットパス、明郷パスの開通記念イベントを実施しました。根室フットパスの第四のコースとなります。1989年に廃線になった標津線の跡をJR厚床駅から旧奥行臼駅まで歩くことができ、前半の厚床駅から伊藤牧場までが厚床パス、後半の伊藤牧場から旧奥行臼駅付近までが明郷パスと名付けられています。イベントの様子を中心としたビデオを作成したので、是非、ご覧下さい。



https://youtu.be/fz_Krfb7Zf4​

地域通貨デジタルアーカイブの作成について

ここのところコモンズやフットパスの研究が中心で、地域通貨の研究をお休みしていましたが、ここ数年、少しずつ再開しています。日本では、あまり話題に上らなくなっていますが、地域通貨はまだまだ稼働しているところが少なくありませんし、毎年新規で立ち上がっています。2009年以来ですが、明治大学の中里裕美さんと協働ですが、稼働調査を行っています。その結果は、近々に公開したいとは思いますが、それに先だって、過去に収集した地域通貨の写真をHPに掲載します。地域通貨と一口に言っても様々な形態や方法があり、地域通貨そのものも非常にユニークなものです。多くは10年以上前に収集したものなのでほとんどが中止となっていますが、記録として掲載しておきたいと思います。

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