新刊本

コモンズ研究会の有志で長らく取り組んでまいりましたThe Drama of the Commons(2002年)の翻訳書『コモンズのドラマ:持続可能な資源管理論の十五年』が知泉書館より刊行(5月25日付)されました。原著が500ページを超える大作で、同翻訳書も665ページという辞典並みの分厚さです。ながらく日本のコモンズ論に対し「海外のコモンズ研究の批判的検討と日本からの発信」が課題とされてきましたが、日本語で読むことができるコモンズの本格的な書籍が出たことで、国内の研究の裾野が拡がることを期待しています。1985年のアナポリス会議以降の北米のコモンズ論の集大成といっても過言ではない同書は、北米コモンズ研究を知る格好の書です。ちょっとお高い(9000円)ですが、是非、手に取ってみてください。