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- 執筆者: izumi
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1999年頃から日本では地域通貨が取り組まれ始め、2002年、2003年がもっともマスコミももてはやし、各地で盛んに取り組まれたかと思います。2006年の時点でも30以上の新しい地域通貨が産まれているので、下火になったとまでは言えませんが、やはり一時期の勢いはないと言えます。1999年頃から地域通貨の取り組みを引っ張ってきた団体といえば、地域通貨実施団体として「おうみ(2004年9月流通中止)」と「ピーナッツ」、支援団体として「エコミュニティ・ネットワーク(当時はエコマネー・ネットワークだったかな)」、「タイムダラー・ネットワーク・ジャパン」、「ゲゼル研究会」をあげることができます。
実施団体の「ピーナッツ」はますます盛んに新たな展開をしていますが、支援団体の「エコミュニティ・ネットワーク」は2006年10月に解散し、「タイムダラー・ネットワーク・ジャパン」も2007年3月をもって解散するという話です。タイムダラーの方は中心的に活動していた人が移住したこともあり、これからは個々の団体がじっくり取り組んでいこうというどちらかといえば発展的解散ですが、エコミュニティの方は「諸般の事情により解散」(注)といういろいろ打ち上げていたわりには歯切れの悪い突然の解散です。
貨幣として地域通貨を見なすのなら、半永久的にとまでは言わないまでも、長期間(ないしは一定期間)、循環が保証されていないとダメです。が、「地域通貨」だけは永遠です、ということはありえないので、これからもいろいろ閉鎖・中止されていくでしょう。地域通貨を詐欺まがいの仕組みとして使う人も現れてきている昨今、本当の意味で地に着いた取り組みが必要となってきています。
(注)関係者は「中心市街地活性化本部が設置されて、エコミュニティー・ネットワークとしての使命はある程度達することができたために解散する」 と説明していたそうです。(2007年2月10日追記)