地域通貨

エコミュニティ・ネットワークとタイムダラー・ネットワーク・ジャパン

1999年頃から日本では地域通貨が取り組まれ始め、2002年、2003年がもっともマスコミももてはやし、各地で盛んに取り組まれたかと思います。2006年の時点でも30以上の新しい地域通貨が産まれているので、下火になったとまでは言えませんが、やはり一時期の勢いはないと言えます。1999年頃から地域通貨の取り組みを引っ張ってきた団体といえば、地域通貨実施団体として「おうみ(2004年9月流通中止)」と「ピーナッツ」、支援団体として「エコミュニティ・ネットワーク(当時はエコマネー・ネットワークだったかな)」、「タイムダラー・ネットワーク・ジャパン」、「ゲゼル研究会」をあげることができます。

ゆりの木夏祭りとピーナッツ

地域通貨ピーナッツが盛んに使われている西千葉駅前のゆりの木商店街で、7月17日(海の日)、夏祭りが行われました。ほぼ毎月、この商店街の有志で「第三土曜市」という地域通貨が全面的に使えるフリーマーケットが行われています。「ゆりの木夏祭り」では、地域通貨が使えるお店は、熱田さんの野菜売り場(写真)ぐらいと限定はされていますが、商店街全体が参加、音羽太鼓の演奏やカラオケ大会、ジャズコンサートがあったりするので、 賑やかなイベントになっています。

地域通貨ピーナッツの自主事業化粧品「花」発表会

JR西千葉駅を中心に展開している地域通貨ピーナッツは、1999年から始まった日本でも数少ない持続的に取り組まれている地域通貨です。05年12月現在、約1100名もの会員がいて、地元の商店、有機農家、大学などを巻き込み、様々なプロジェクトが動いています。今回、ピーナッツの自主事業として化粧品「花」が売り出されることになりました。

12月14日、化粧品「花」の発表会会場となった手作り鞄のお店Jiro。通常、代金の5%をピーナッツで受け取っています

アリストテレスの経済論〜地域通貨を読み解く一つの鍵〜

アリストテレスの経済論〜地域通貨を読み解く一つの鍵〜

泉 留維

 アリストテレス(Aristoteles)は、皆さんがよくご存じの紀元前300年代に活躍した古代ギリシャの哲学者です。彼の経済思想は、中世ヨーロッパのスコラ学派黄金期のトマスアクイナスが引き継ぎ、中世の都市経済に大きな影響を及ぼしましたが、現在では名前は知られていても、残念ながら彼の経済論はほとんど知られていません。ちょうどアリストテレスが生きていた時代は、今私たちが当然のように受け入れている「市場経済」なるものが萌芽しつつあるときでした。彼はそれを鋭く観察し、批評をしています。簡単にですが彼の見解について見てみましょう。

PACIFIC ISLANDS REPORT Pacific Islands Development Program/East-West Center Center for Pacific Islands Studies/University of Hawai‘i at Manoa

PACIFIC ISLANDS REPORT

Pacific Islands Development Program/East-West Center

Center for Pacific Islands Studies/University of Hawai‘i at Manoa

「東ニューブリテン州において、シェルマネー(貝貨)が法定貨幣として認められる?」

パプアニューギニアの東ニューブリテン州(ENB)において、まもなく伝統的に使用されていた貝貨、タブ(tabu)が、州の法定貨幣であるキーナ(kina)と並行して使用しはじめられるかもしれない。(November 16, 1999 ? Post-Courier)

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