- タグ:
- 執筆者: izumi
- コメント: 0
2022年地域通貨稼働状況調査の結果について
例年実施している地域通貨の稼働調査の結果(速報版)を公開します。この調査は、日本の地域通貨の稼働状況を把握するために、泉留維(専修大学経済学部教授)と中里裕美(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)が定期的に実施しているものです。今回の調査では2022年12月時点で189の稼働中の地域通貨を確認しました。詳しくは、ファイルをご覧ください。なお、今年度は速報版のみ公開となります。
例年実施している地域通貨の稼働調査の結果(速報版)を公開します。この調査は、日本の地域通貨の稼働状況を把握するために、泉留維(専修大学経済学部教授)と中里裕美(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)が定期的に実施しているものです。今回の調査では2022年12月時点で189の稼働中の地域通貨を確認しました。詳しくは、ファイルをご覧ください。なお、今年度は速報版のみ公開となります。
一昨年(2021年)から企画していたフットパスの本が、2023年9月22日に刊行されます。日本では、「フットパス」と名がつく活動は、2000年前後から始まり、今ではフットパスのコースの数は575本、総距離約3,519kmとなっています。各地の市民や自治体などが「フットパス」の設置を行ってきましたが、その実態や現場の想いなどを一冊にまとめたものとなっています。学術的な本ではないですが、読みやすいものとなっていますので、日本のフットパスを歩いてみたい方、フットパスを作ってみたい方、歩行者のためのまちづくりをしたい方など、いろんな方に手に取ってもらえれば幸いです。
『フットパスによる未来づくり』神谷由紀子・泉留維編、日本フットパス協会監修、2023年9月22日出版(水曜社)、2,970円(本体2,700円+税)
日本では、2020年前後から、地域通貨のデジタル化が話題になっていますが、アナログとデジタルでどのような相違があるかなど、研究の蓄積と実践が徐々に進んでいます。今回は、日本の地域通貨のデジタル化の現況について、まとめてみました(2023年5月刊行)。掲載したオムニ・マネジメントは最新号のみ無料で閲覧できるようです。ご興味がありましたら、23年5月下旬までに下記のURLにアクセスしていただければ幸いです。6月以降は、個人的に連絡をいただければ、印刷したもの等をお送りすることはできます。
泉留維(2023)「転換点を迎えた地域通貨―デジタル化は必然なのか」『オムニ・マネジメント』32(5),4-11頁
https://www.noma.or.jp/noma/omnimanagement/tabid/107/Default.asp
木の駅センサスを行ってから、3年近くがたってしましました。その後、いくつか追加の調査を行ってきましたが、やっとその成果の一部を公刊することができました。センサスの結果の一部は紀要ですでに発表していますが、今回はセンサスの結果だけでなく、木の駅サミットやエリア会議に注目し、そのネットワークの拡がりについて分析したものとなっています。オープンアクセスになっていますので、是非、ご一読ください。木の駅の分析については、今後も続けていきます。
by Hiromi Nakazato, Rui Izumi and Seunghoo Lim
Land 2022, 11(10), 1811; https://doi.org/10.3390/land11101811 (registering DOI)
例年実施している地域通貨の稼働調査の結果(速報版)を公開します。この調査は、日本の地域通貨の稼働状況を把握するために、泉留維(専修大学経済学部教授)と中里裕美(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)が定期的に実施しているものです。詳細な分析については、論文等で行う予定ですが、今回の調査では2021年12月時点で183の稼働中の地域通貨を確認しました。詳しくは、ファイルをご覧ください。
独自の視点でエコロジーと経済の関係などを研究された室田武先生が、2019年5月に逝去されましたが、下記の通り、追悼の研究会を開催します。一人あたりの時間は短いですが、多彩な報告者が参加しますので、ご興味がありましたら、是非、ご参加ください。
日時: 2019 年 12 月 26 日(木) 9時開始
場所:同志社大学今出川キャンパス 良心館 RY410 教室
https://docs.google.com/forms/d/1SAGooLq7rKvwAx7yq3zEYRBHtQv4vRsVYlgMDX-0utk/edit申し込みはここをクリック
9月10日から13日にかけて、北海道の根室フットパス( http://www.nemuro-footpath.com
合宿の様子については、twitterで発信していますので、そ
https://twitter.com/izumisemin
またインスタグラムでも情報発信しています。
#根室フットパス #footpath #専修大学泉ゼミ
上記については、まだ整備中なので、今後、続々情報更新していき
今回のゼミ合宿については、北海道根室管内1市4町が実施してい
http://betsukai.jp/blog/0001/i
【日 時】 7月30日(日)10:00〜17:00
【場 所】 東京大学農学部2号館 第1講義室 【地図】
*東京メトロ南北線東大前駅から徒歩1分(農学部正門を入って左側の建物の2階)
*大会参加費:300円(コモンズ研究会会員は無料)
■大会プログラム■ (敬称略)
【テーマ】コモンズの変容
●基調報告(10:10〜)
菅 豊(東京大学東洋文化研究所)
「コモンズの再構築—異質性はネガティブか?—」
○報告1 (11:30〜)
田中 求(日本学術振興会特別研究員)
「ローカル・コモンズにおける資源利用の正当性を示すnoro概念の揺らぎ—ソロモン諸島ガトカエ島ビチェ村の事例—」
○報告2(13:30〜)
奥田 裕規(森林総合研究所)
「山村社会の内発的発展を支えるコモンズの役割」
○報告3(14:30〜)
田村 典江(アミタ株式会社)
「コモンズの管理ツールとしての水産エコラベリング」
●総合討論(60分)
※大会終了後には懇親会を開催いたします。ふるってご参加ください。
■報告要旨■
【基調報告】
菅 豊(東京大学東洋文化研究所)
「コモンズの再構築—異質性はネガティブか?—」
数百年にわたって利用されてきたコモンズを例に、異質な他者を拒んだ 時代から、その異質性(heterogeneity)を受け入れざるを得なくなった 時代への変容過程を解明し、アクターの異質性の増大が人びとのあいだに種々の軋轢や葛藤を生み出してきたものの、逆に異質なアクターが関わったことによって、歩み寄りに向けての新しい価値や知識、技術が模索され、集積され、そして実践されたことが、異質性によって生起した問題を落ち着かせる原動力となりつつあることを明らかにする。
※事務局より:本報告は宮内泰介編『コモンズをささえるしくみ—レジティマシーの環境社会学』(新曜社、2006.5.25)所収の、菅豊「「歴史」をつくる人々—異質性社会における正当性(レジティマシー)の構築」がもとになっています。今大会の基調報告となりますので、是非ご一読の上お越しいただければと思います。
【報告1】
田中 求(日本学術振興会特別研究員)
「ローカル・コモンズにおける資源利用の正当性を示すnoro概念の揺らぎ—ソロモン諸島ガトカエ島ビチェ村の事例—」
本報告では、ローカル・コモンズの成員が資源を共同利用するうえで、筋が通っている(noro)とする4つの共通認識(noro概念)、すなわち「気前の良さ」、「寛容さ」、「相互扶助の重視」、「働きかけの重視」が、どのようにして形成され、また地域社会内外の要因によって揺らいできたのかについて、説明する。さらにnoro概念に則った地域発展の試行錯誤過程から、noro概念を基盤にする地域発展の困難さについて説明する。
【報告2】
奥田 裕規(森林総合研究所)
「山村社会の内発的発展を支えるコモンズの役割」
鶴見和子は、「目標に至る道筋とそれを実現するであろう社会の姿、そして人々の生活のスタイルは、それぞれの社会及び地域の人々及び集団によって、固有の自然環境に適合し、地域資源を利用、自律的に創出されるものであり、そこに至る多様性に富む社会変化の過程を『内発的発展』といい、コミュニティに関する様々な定義に共通するのは、『(限定された)場所と共通の紐帯』であり、『場所』は定住地、『共通の紐帯』は、共通の価値、目標等に置き換えることができる」という。そして、「共通の紐帯」をもった住民がその「場所」に伝わる伝統や技術、資源、環境、景観を自分たち全員のものにするという行為は「コモンズ」そのものである。この過程に係わる定住者と地域外からの漂泊者、それぞれの活動実態及び各主体間のネットワークの現状、関係各主体間の「共通の紐帯」、その存在する範囲を明らかにし、山村の「内発的発展」を支える「コモンズ」の役割を検証する。
【報告3】
田村 典江(アミタ株式会社)
「コモンズの管理ツールとしての水産エコラベリング」
水産エコラベリングとは、環境に配慮して営まれた漁業から得られた水産物にラベルを表示する制度である。ラベルを通じた消費者の選択により、市場の力で持続可能な漁業を推進することができる。現在の世界の水産資源枯渇は、資源変動や地元社会の乱用だけではなく、国際的な水産物流通によって加速されている。水産物以外でも、物流が発達した結果、市場取引のために崩壊した天然資源は数多く存在する。報告者はエコラベリングを、地域の外側から資源利用者が共有資源管理に参画する方法と位置づけ、分析を行う。
◆参加申し込みの必要はありません。ご質問等がありましたら、関東地区連絡先までご連絡ください
【2006年度 関東地区定例研究会の開催予定】
第6回関東地区定例研究会(2006年4月22日(土)、専修大学神田キャンパス)
第7回関東地区定例研究会(2006年6月頃、一橋大学)(中止)
第8回関東地区定例研究会(2006年7月30日(日)、東京大学農学部)
第9回関東地区定例研究会(2006年10月上旬、福島県でフィールドツアー)(予定)
第10回関東地区定例研究会(2006年12月上旬)(予定)
第11回関東地区定例研究会(2007年2月中旬)(予定)
定例研究会では、発表者を随時募集しています。コモンズやソーシャルキャピタルなどに多少でも関係していましたら、どのような専門分野(経済学、法学、社会学、農学など)の方でも歓迎します。ご興味がある方は、関東地区連絡先までお問い合わせください。
関西地区定例研究会についてはこちらをご覧ください
第6回関東地区定例研究会 (2006年4月22日(土)、専修大学神田キャンパス)
福代孝良 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「ブラジルにおける林野所有の再編−国家保全地域システム法と公有林管理法の導入」
Regina Fu (東京大学大学院総合文化研究科)
「the indigenous environmental management and the interethnic relationship of Fulani pastoralists and Nupe agriculturalist in central Nigeria」
第5回関東地区定例研究会 (2006年2月19日(日)、東京大学農学部)
山崎麻里 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「小笠原のエコツーリズムにおける『自主ルール』の役割−制度化の過程に着目して」
浅井美香 (一橋大学大学院経済学研究科)
「自然保護奨励金に関する一考察−神奈川県津久井郡津久井町青根における財産区を事例として」
第4回関東地区定例研究会 (2005年11月26日(土)、東京大学農学部)
野田浩二 (フェリス女学院大学)
「環境保全と水資源利用制度の再編」
泉留維 (専修大学経済学部)
「逆有償性と地域通貨」
第3回 関東地区定例研究会(2005年9月3日(土)、東京大学農学部)
図司直也 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「現代入会牧野論−潰廃カニズムと再編の方向性」
安部竜一郎 (四国学院大学社会学部)
「コモンズ言説における外部者の役割」
第2回関東地区定例研究会 (2005年1月8日(土)、専修大学神田キャンパス)
*本研究会は本会会員である秋道智彌氏(総合地球環境学研究所)が代表を務める科研プロジェクト
「資源と生態史—空間領域の占有と共有」とコモンズ研究会との合同研究会
井上真 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「コモンズにみる協治」
斎藤暖生 (京都大学大学院農学研究科)
三俣学 (兵庫県立大学経済学部)
「マツタケの入札制度について」
森元早苗 (岡山商科大学商経学部)
「ラオス焼畑の行動要因分析」
嶋田大作 (京都大学大学院経済学研究科)
「共有林における新規住民への対応について」
竹本太郎 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「熊本県南小国町の学校林について」
【コント】
植田和弘 (京都大学大学院経済学研究科)
原田禎夫 (同志社大学大学院経済学研究科)
第1回関東地区定例研究会 (2004年 11月13日(土)、専修大学神田キャンパス)
浅井美香 (一橋大学大学院経済学研究科)
「公益的機能の保全と森林資源管理制度−丹沢山地における私有林を事例にして」
楠田詠子 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
「地縁による団体の法人化にみる入会林野の今日的様相−長野県飯山市栄村の事例より」
平野悠一郎 (東京大学大学院総合文化研究科)
「現代中国の森林をめぐる権利関係−社会主義体制下でのコモンズの意味とは?」
関東地区コモンズ研究会は、2006年度、4人の世話人(五十音順)で運営しています。
浅井 美香 (一橋大学大学院経済学研究科)
泉 留維 (専修大学経済学部)
楠田 詠子 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
竹本 太郎 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
山崎 麻里 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
関東地区の研究会一般のご質問ならびに発表を希望される方などは、下記にお気軽にお問い合わせください。
東京大学大学院農学生命科学研究科 楠田 詠子
E-mail: utaco#fr.a.u-tokyo.ac.jp (スパム対策で、「@」を「#」に表記変更しています。)
Tel:03-5841-7509 (研究室)
コモンズ研究会全般(入会など)の問い合わせについては、下記の研究会事務局にお問い合わせください。
〒606-8501
京都市左京区吉田本町
京都大学経済学部大学院経済学研究科,地球環境学堂
植田和弘研究室内 コモンズ研究会事務局 (担当:嶋田)
E-mail: staff#commons.office.ne.jp (スパム対策で、「@」を「#」に表記変更しています。)
「フットパスの歴史とこれから」
近年、日本各地のフットパス事業は、旧来、村落共同体の通行や生活の場として用いられてきた里道(りどう)や作業道・遊歩道等を、散策路として再整備する形で展開しており、地域活性化に向けての新たな資源として域内外の注目を集めています。そのような日本のフットパスを当初から引っ張ってこられた小川巌氏をお呼びして、日本のフットパスの先進地である北海道での取り組みを事例にして、フットパス設置の社会的意義などを話して頂くと共に、市民がフットパスを設置するための具体的な手法も語って頂きます。
●日 時: 2012年7月28日(土)15:30~17:30
●場 所: 専修大学サテライトキャンパス・スタジオA
(小田急線向ヶ丘遊園駅前・アトラスタワー向ヶ丘遊園内)
交通アクセス案内(PDF)
●テーマ:「フットパスの歴史とこれから」
●講 師: エコ・ネットワーク(環境市民団体)代表/酪農学園大学教授
小 川 巌 氏
●参 加: 入場無料。どなたでもご参加頂けますが、参加を希望される方は、事前に泉までメールにてご連絡ください。
E-mail:izumir(a)isc.senshu-u.ac.jp
※メールでのご連絡は(a)を@に置き換えてください。
●主催・問合せ先: 専修大学経済学部准教授 泉 留維
●講師略歴
1992年からエコ・ネットワーク代表。フットパス、自然を生かした地域づくり、環境ボランティア活動、エコキャンプ、海外エコ(環境)体験、環境コーディネートなどを重点テーマとしている。北海道におけるフットパス活動の第1人者とし、現在フットパスを全道に広めるべく尽力している。
コモンズ研究会の有志で長らく取り組んでまいりましたThe Drama of the Commons(2002年)の翻訳書『コモンズのドラマ:持続可能な資源管理論の十五年』が知泉書館より刊行(5月25日付)されました。原著が500ページを超える大作で、同翻訳書も665ページという辞典並みの分厚さです。ながらく日本のコモンズ論に対し「海外のコモンズ研究の批判的検討と日本からの発信」が課題とされてきましたが、日本語で読むことができるコモンズの本格的な書籍が出たことで、国内の研究の裾野が拡がることを期待しています。1985年のアナポリス会議以降の北米のコモンズ論の集大成といっても過言ではない同書は、北米コモンズ研究を知る格好の書です。ちょっとお高い(9000円)ですが、是非、手に取ってみてください。